CDタイトル↓をクリックするとチェックリストに入ります。
発言者の名前をクリックすると、その人の他のCDレビューが読めます。
(旧形式-更新停止)
KID A / RADIOHEAD
実験的試みなのか正気なのか、トム・ヨーク曰く「このアルバムにはまるっきり
感情がない」・・・・確かに。これは前衛アルバムです。
トム・ヨークという人の頭の中っていったい・・ぶっきらぼうでひょうひょう
とした皮肉屋な英国人なんだろうな、きっと。
自分にとっては坂本龍一の「B2-UNIT」以来の衝撃かもしれない・・・。
音楽的な才能は別として、
勝負から逃げてるだけだと思う。
もうトムヨークの御託は聞き飽きた。
たしかに、無感情で、こっちが真剣に聞けば聞くほど、言いたいことが伝わってこない。
しかし、何も考えずに聞き流していると、荒涼としていながらも美しい不思議な感情が込み上げてきます。
これは最高傑作だ。
音の使い方。タイミング。リズム。メロディー。
すばらしい作品だと思う。洗練された曲がアルバムを成し、美しい仕上がりを見せている。
これは聴かなければならないアルバムである。
逃げてなんかいないと俺は思うね。
人の好みとか色々あるけど、
このアルバムは最高だと思う。
ぜひ聴いてほしい
大胆に新境地を切り開いたアヴァンギャルドな一枚。
電子音とエフェクトサウンドがアルバム全体を支配していて、今までのロックの概念をかなぐり捨てた実験的秀作だと思います。曲のコンセプトは統一されていて姿勢的にはプログレに近いものがある。
確かに、ジャンルじゃなく姿勢はプログレな作品ですね。今聴くと、次作との比較で浮かび上がる部分もたくさん有るし、より理解できるが、当初はみんな戸惑ったはず。これ単体なら、理解できなくて当然な作品だ。ずーっと流れで(せめてOKあたりから)聞くほうがよい。
(私個人のことですが)OKが理解できなかったのに対して、このアルバムは普通に音楽性を評価できました。音作り等、かなり聴かせてくれるところがあります。ロックとか言わずに、ただ音楽として聴くなら、このアルバムが彼等の作ったものの中で一番好きですね。
個人的には微妙です。
音響系とかテクノ(?)が嫌いな人は聴かない方がいいかも。
メロディーを求めてる人は、とりあえず「ベンズ」か「OK〜」からの方がいいと思います。
ただ、音の使い方とかは凄いっスね。
コレが大衆に受けたのが信じられないくらい(「OK〜」とかの影響があったとしても)
このバンド初めて聴いたのはこれなんですけど、最初聞いたときはこんなのが数百万枚も売れてるていうんでほんとに驚き。でもうれしいですよね。
音も洗練されているし曲はプログレッシブだし、音楽的にはすごいと思いました。あとこの暗さがプログレに通じててとても深い作品でした
がこれはロックとはいえないかな。一番すきだけど。
近作は結構フツウに聴けるッスが、コレは異色の作である。
しかも、このバンドの最高傑作やと思う今日この頃であるッス。
もともとテクノが苦手でレディへが今まであまり分からなかったのですが
これを聞いて見方が変わりました。
感情的な暗さ=Nirvanaとある意味対照的で感情を表現しない暗さというか。
レディへの最高傑作だと思う。How to の暗さとか最高です。
KID Aの曲がトム・ヨークの歌声に一番マッチしていると思う。
楽曲そのものはトム・ヨークが敬愛するオウテカやエイフェックス・ツインから借りてきたようなスタイルなので、テクノファンからはパクリ扱いされてるけれど、そこをうまくレディへ風の音に作っちゃえるのはさすがだと思う。
オウテカやエイフェックス・ツインから借りてきたようなスタイル・・
うーん、ボク自身はそこまでの異端作とは思わないが、冷たく無感情なこの感触は独自のイロだな。衝撃度はこの作がナンバーワンだったので最高傑作と思うが、実際良く聴くのはこれより後のイージーに聴ける作だね。
音楽性の高さは認めるものの二枚目大好きっ子としては正直残念だった。才能に惚れているのであればアーティストがどのように音楽性を変えてもついていくものだと思うが、RADIOHEADに関して自分はそうではなかったということ。このアルバム嫌いなわけじゃないけど大好きではない。
ファン切り離しは順調ですね
中曽根栄作 2004年8月23日(月)20時22分
音楽って凄いな。って思う。
個人的には今のところの最高傑作だと思う。個々の曲だったらこれより好きな曲が
たくさん入ったものもあるが、音楽的な境地、キャリア的な点からすればこれが
一番といえる。勿論、真新しい音というわけではないが前作までで絶対的な地位を
確立しながら、そこから新境地に入ったところ、(OKCで少し顔を覗かしていた感は
あるけれど)そしてまたそれが中途半端なものでないところが評価できる。
The National Anthemの神憑かり的な世界には圧倒される。
まぁ前衛的な音を聴きはじめたのがRadioheadとほぼ同時で、初心者だったという
こともあるが、この衝撃はかなりのものだった。
鬼才テクノとの違いは「歌」があることかな。
絶望から来るメロディの美しさとトムの声が絡み合っていて、それが非常に気持ち良いです。
「KID A」って名前は大友克洋の漫画、AKIRAで出てくる言葉、「少年A」(AはAKIRAのAを指す)からとったものなんかな。
この人らがいなければ90年代ロックは模索しようとしなかったかもしれない。。
ありがとうレディヘ。これからも宜しく。
あ、マズイ。。(;
そしてコレは今のところの最高傑作。
エレクトロニカ時代の幕をあげたレディへの問題作!!
思考停止して、ただ感じろ と主張しているようなアルバムですよね。瞑想音楽とも言えそうです。
これは90年代ロックのベストアルバムの一つでは?僕はそう思います。
見たところ色んな意見があるようですが、聴いた事が無い人はぜひ聴いてみてください。
自分の音楽観が変わる、一つの体験になるはずです。
ロック23 2005年9月26日(月)20時44分
「The Bends」での衝撃が凄まじかった為か、
「OK〜」からの流れで聴くと、このアルバムも
必然的と思える。メロディは今までと比べても遜色なく、
どこか刹那的で幻想を抱かせる曲も相変わらず良い。
個人的には余り暗いというイメージは無く、神経質で
頗る退屈しない音の結晶だと思っている。
トムの音楽的才能はよく知らないけど、物凄い感受性の
持ち主だなあ・・・と感嘆したくなる。
なんか聞いてると落ち込んでくるね。それがいいんですが。
オウテカの歌モノヴァージョンといった感じ。
個人的には無機質過ぎて毒にも薬にもならない印象、でもここまで荒涼としてるとかえって凄い。
ただ"Everything〜"は好きです。
★ オレ的世界遺産(ロック部門)認定No.104 ★
この作品が2000年に出たことは象徴的である。
と、言うのも、2000年代は、もう7年目だが、全くといって良いほど、何のムーブメントも起こらない。まさにロック暗黒時代、虚無の時代なのである。
そして、この作品で描かれる、完全に聴き手を突き放すような圧倒的な虚無は、まさに2000年代という時代の到来を予見していたのかもしれない。
そんなわけで、「ロック40年の歴史を終わらせた作品」と言っても過言ではないと私は思っております。
いろいろ書きたくなったのでもういちどかきこませていただきます。
たしかにこのアルバムとらえかたによっていろいろありますね。トムヨーク自身が語ってますけどこのアルバム本当に感情がないのかっていうと自分のなかで疑問があります。「Everything〜」のなかでもいろいろ書きましたがKID Aを聴くとレディオヘッドのなかでもかなり落ち込みます。つまりレディオヘッドのなかでもかなりネガティブな作品だと思うのです。
またこのアルバムをロックじゃないっていうひとがいますが自分はそう思いません。
ロックが持つ負の感情をレディオヘッドが突き進めていったらこんなネガティブな音になった。とおもうからです。またこれも一種のとらえかたです。人それぞれだと思いますから。
長くなりましたがKID Aはロックの歴史の中の問題作であり、傑作だと思います。
無機質なようでほんのり人肌なアルバム。
ロックバンドにしか出来ないポストロック。
上二人の意見に同意。
メッセージ性は独自のものだけど、
これはまったくもってロックだよ。
どんな音をまとっても彼らがやる音楽はロックだと思うし、これこそがファッションに成り下がった観念としてのロックの殻を脱いだロックだよ。
僕はハードコアパンクとヘヴィメタルばっか紹介してきたがこちらも紹介したい。レディオヘッドはジャンル分けが多いが僕は『キッド・A』から『イン・レインボウズ』までお気に入りだ。このアルバムからエレクトロニカ、音響系、ジャズ、現代音楽などの様々なジャンルを取り入れるようになった。デジタル色を強めたMADと比べると、落ち着いている。破壊的な音楽に限界が来たなら、このアルバムを聴けばいい。
BECKと同じように、とても不思議な音楽という印象なのですが
聴いてる内に独特の世界観に浸ってしまいます。何と言うか、アートに近い感覚ですかね。
何だかんだで作品を出す度に、賛否両論となるRADIOHEADはモンスターバンドと思います。
前はOKの方がすきだったが、完成度はこっちの方が高いことに気がついた。
ポストロックといえるのかも。
大傑作。
前はOKの方がすきだったが、完成度はこっちの方が高いことに気がついた。
ポストロックといえるのかも。
いまではこれか「in rainbows」がradioheadの最高傑作だと思う。
前に高い評価を受けるような事を書いたのだが重要な点がまだあった。『キッド・A』は僕の好きなアルバムだが絶望を感じるアルバムでもある。『OKコンピューター』はレディオヘッドファンにとっての最高傑作だったがこのアルバムはファンにとって失敗作だ。気が狂いそうなアルバムでもあり、全曲がサイケデリックな感覚で、分けの分からない歌詞が多い。『OKコンピューター』を高く評価したピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズは「俺の聴くアルバムじゃない」と公言した。トム・ヨークはこう公言している。「ロックミュージックは退屈だ」確かにロック中心ではなく、エレクトロ中心だ。このアルバムを「マザー○○ッ○ーなアルバム」だと僕は思った。このアルバムを聴くのが嫌なら、Back Drop Bombの『Venometeoric』を聴くしかないだろう。
「ロックなんて退屈だ」「ゴミ音楽だ」……そう評したトムは『Kid A』という形でロックを作った。
音がエレクトロニカになろうと、ギターが鳴り響いていなかろうと、既成概念を引っくり返し、世界を凍りつかせ、ファンと決別せんばかりの変化を求めていく様はロックだ。
心が落ち着く。
これはただのロックアルバムではない。
でも今だから言えるかもしれないが、そんなに気難しい音楽ではない。
素直に聴こう。ね?