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NOTHING SAFE / ALICE IN CHAINS
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「ビン詰め男」のアートワークも楽しいAliceのベスト版。メンバーが関わっていたのかどうかわかりませんが、選曲・曲順とも絶妙。1st〰3rdとミニアルバムからの代表曲に加え、未発曲、デモ、ライヴ版、サントラへの提供曲とバラエティーに富んだ内容。ヘヴィでサイケな曲とメロウ&アコースティックな曲のバランスが最高で、これ一枚でオリジナルとしてもきけるほどの充実ぶり。ひょっとしてAliceの文字通りの「ベスト」・アルバムはこれになるかもしれません。


しかしこれを聴くと、彼らがソングライターとしていかに優れたものを持っていたかわかります。同じグランジ/オルタナで(誤って?)くくられるその他大勢のバンドと比べて、メロディのフックとハーモニーの豊かさがズバ抜けており、楽曲の色彩がとにかく鮮明なのです。だからどんな曲をやっても必ずポップに響くし、なにより音の余韻がそのまま耳に残ります。
ドラッグアートで妖しくサイケ、といういかにもマニアックなイメージとは反対に、実はたいへん親しみやすく近づきやすい音。結局彼らは、例えば御大Judas PriestやBlack Sabbathの大半の作品より、はるかに「わかりやすくてカッコよい、ミッドテンポのサイケ風HM」をやっていたのではないかと(3rdは例外として)。とくにリフワークとコーラスには正統メタルの美点が最良の形で集約されています。とりわけ「Would?」は90年代メタルを代表する不出の名曲、100回連続で聴いても一向に飽きません。


とりあえずこれ一枚でAliceの全貌がつかめるような優れモノ。まだAliceを聴いたことがない、という方には本作をおおいにお奨めします。彼らの音には正統メタルよりのファンのハートにアピールするものがたくさん詰まっているのですから。

絶叫者ヨハネ 2006年2月26日(日)0時19分

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