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CARELIAN SATANIST MADNESS / SATANIC WARMASTER
2005年発表の3rd。
このサイトでメロウなプリミティブ・ブラックとして紹介してもらって、
試聴してかっこよかったから買ってみたんですが、これは良いですね。
プリミティブって(それはそれで良いんだけど)結構似た曲を並べたものが多いですが、
これは結構曲にヴァリエーションがあります。ヴォーカルはほとんど高音がなりオンリーですが、
メロウなメロディをトレモロリフで掻き鳴らして疾走するタイプは当然の事として、
民謡メロディや初期ブラックのようなリフを取り入れた物などもあり。極めつけは一番最後の曲で、
なんとオルガンの演奏のみをブラックメタルに見立てたかのようにがなり散らしてます。
個人的にプリミティブ系は自分がそういうのを聴きたいモードにいないと浸れない事が
多いんですが、これはこの多様性のお蔭でそういう状態じゃなくても飽きずに聴けてしまう感じです。
音質はDARKTHRONE等と比べると結構クセが強く、高音のノイジーさを強調した作りで、
特に右チャンネルのギターの音がなかなかに極悪。このプロダクション、最初は「うわー…」と
思ったんですが、一曲目が終わる頃には早くも「あれ、これ良いじゃん」に変わってました(笑)。
むしろクセがあるからこその名盤といえるかも。
やはりタイプ的にはDarkthrone系ですか?ジリジリしたGが寒荒野を吹き抜ける吹雪想起させるサウンドですね。
かなりメロディが良い。①なんかは普通のメタル並にキャッチーなリフ(もちろんトレモロ)が出てきますし、オルガンが奏でる⑧のメロディも邪悪というよりもの悲しい、哀メロという感じです。音質は邪悪ですが。笑
メロウなメロディ満載で、プリミティブ系が好きでかつメロディ志向の方は必聴でしょう。
1st以降イマイチ奮わない印象があって、SxWxは1stはもう超せないのかなと思いつつも
ブラックから離れていた時期が自分にはあって、新作が出ている事すら全然知らなかったんですが、
ネットで評判が頗る良いのでつい最近買いました。
これはとても良い作品ですね。これが最高傑作と言われても頷けます。
初期の頃より荒々しさは減りましたが良い意味で落ち着きがあり、
曲のバリエーションも展開も確実に増しています。もちろん相変わらずリフの切れ味は抜群です。
ほのかな哀愁好みの方は必聴だと思います。個人的にはかなりツボでした。
一番勢いのある1st、なんだか中途半端な2nd、一番メロディックな3rdって感じでしょうか。
最初から最後までとにかく名曲揃いで、何度聴いても飽きません。