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DELIVERERS OF FAITH / CLANDESTINE BLAZE
2004年発表の4thアルバム。
このバンドは前作を聴いていたんですが、ここまでの名盤とは思いませんでした…
同路線ながら曲もアルバム構成も音質もワンランク上がったのではないでしょうか。
前作も悪くはなかったけれど、この作品と比べると「まあまあかなぁ」といった印象です。
特に音質はプリミティブとしてかなり良くなっていて、音の小ささが解消され、ドラムの
音の抜けが良くなったのでスローな曲ではスネアの一打一打の響きが楽しめるくらい。
ギターもそこまでノイジーではなく、薄めのプロダクションなのがフェチ的にたまりません(笑)
またヴォーカルは相変わらずドスの効いたかっこいい声ですが、偶に凄く悲痛に高音で
叫ぶ所とかもあってこっちの表現力もかなりのもの。
アルバム構成はDARKTHRONEの5thあたりをイメージすると分かりやすいかな?
あれをもっと禍々しくした感じです。トレモロリフで疾走するブラックメタラー垂涎の
必殺曲とドゥーミーに聞かせる曲が混在するタイプですが、スローな路線も素晴らしいです。
ちなみに歌詞カードに新聞記事の切り抜きみたいな物がたくさん載っていたので読んでみると
兵士が二人の子供のうち一人を焼き殺して、もう一人に芋虫を食べさせて塩水を飲ませて
吐かせたとか、ワシントンで3歳の幼児が母親に窓から投げ落とされたとか、かなり
精神的にアレなものばかりでした…CDを外した所には足に物凄い傷がある写真とかも
あってかなりエグいので、耐性の無い人は読まない様に(笑)
…まぁ、音楽とは良くあってると思いますが。でもあの足は痛そうで、見てると身震いしそう…
まず触れないといけないのがジャケに乗ってる人達だと思う。
あのお方たちは歴史に名を刻む大量殺人者・精神異常者たちである。
そんな人たちがジャケットで中身が普通であるはずがない!!
音もプリミティブの中でもかなりかっこいいと思う。
timez 2007年12月1日(土)13時31分
1stから頑なな路線を続けているフィンランドのプリミティブブラック
ドガドガと違和感のあるスネアドラムの音を主体に、時には悲しげなギターが絡み合う。
VoはDsOのMikko Aspaなので、ここでも変わらない邪悪な歌唱をしてくれています。
そして曲はスローパートがとても浸れるWinter of White Deathをはじめ、
プリブラ以外の何者でもないサウンドが6曲で45分間続けられます。
しかし、曲にもドゥーミーなパートやギターソロ、ノイズや鐘っぽい音など、沢山工夫がされているので、
それがただのプリブラでないことを証明し、このアルバムのレベルを一段階上げています。
あとジャケも強力。
神父が7人並んでいるかと思いきや…それは全員歴史上名を刻む凶悪犯罪者たち。
プリブラを聴かない人にとっては理解し難いものだと思いますが、
プリブラ好きにはあらゆる面でたまらない出来だと思いますよ。
Mikko.Aの声が好きで、しかもDARKTHRONEスタイルのプリブラという事で手を出してみましたが、実に良い作品ですね。名盤です。
音質はプリブラでありながら、コシがあり録音ボリュームも大きく、かといって綺麗過ぎず、ブラック好きにはたまらない音質です。特にカンカンいう生々しいスネアの音がいいですね。
Mikko.Aはやっぱりイイ声してますね。ドスもききまくって邪悪さ抜群。
リフはDARKTHRONEっぽさはあまり感じなかったですね。過去作はわかりませんが、Mikko節(?)ってのが炸裂してる気がします。
ノリの良いリフも、トレモロリフもどちらもカッコいいです。
みなさん言われてるように、「Winter Of White Death」は最高ですね。
ずっとスロー、ミドルテンポで12分くらいあるのに全然飽きさせないのが凄いです。
全体的に邪悪さ満点のプリブラながらも、かなり聴きやすいサウンドとなってますので、プリブラを初めて聴く人にもおすすめできる作品だといえます。