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LIKE GODS OF THE SUN / MY DYING BRIDE
初めて買ったゴシック・メタルのアルバムだったので、けっこう思い入れのある一枚です。'96年発表の4thフル・アルバム。
当時はどこまでも絶望的に暗い音を求めていたので、思ったよりはキャッチーだなという印象でした。もちろん陰鬱な暗黒サウンドであることは間違いないんですが。
初期のデス・メタル色はほとんど消え失せ、耽美的なディープ・ヴォイスと、スロー・テンポの印象的なヘヴィ・リフ、そしてヴァイオリンの悲しみに満ちた調べが美しい。前作とほぼ一緒の路線です。
ヴァイオリンと物憂げなシンフォ・オケに朗読調の語りが入る(9)「FOR MY FALLEN ANGEL」を聴いて、ヴァイオリンの音色にはまり、ゴシックやプログレなんかのヴァイオリン入りの作品を漁ったりもしたなぁ。
日本盤ボーナスのリミックス曲「IT WILL COME (NIGHTMARE)」が原曲以上にかっこいいので、日本盤がおすすめです。
前作までの大作主義が消え、最も長い曲でなんと、たった7分半(これまでのアルバムでは全て12 分台)。ミドルテンポパートがメインになり、リフにメタル感が宿って耽美意識は減退、音質が良くなって鬱屈感を喪失、耽美系「ドゥーム・メタル」ではなく、ヴァイオリンを導入した暗黒系「ヘヴィ・メタル」になっている。それでも充分重苦しい陰鬱な世界だが、デス/ゴシックに興味ないメタラーを巻き込むにはこの辺りが良さそうだ。
暗黒世界から抜け出せないマニアからすれば、正直なところ・・・聴いてて疲れたから、3rdを聴き返してみたら、元気になってきた、って感じですか(えぇ、事実です)。