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THE LIAR OF THE WHITE WORM / GOD DETHRONED
オランダ産デスメタルバンドの6th。2004年。
デスラッシュとかメロデス、と捉える向きもあるかも。
安定したドラムと泣きのギターソロがウリでしょうかね。
甘すぎないメロディと暴虐性のバランスが素晴らしいです。
テクニックはもちろん、聴かせる技術としての演奏が凄く上手いです。楽曲の完成度も高く、特にドラムはブラストもツーバスも安定していると思います。このアルバムは、Burrn!のレヴューで高得点だったので、どんなものかと買ってみたのですが、なるほど高得点になるはずだと思いました。
初めてGod Dethronedを聴いたときの第一印象は、「音が優しい」ということです。普通のデスメタルのようにスピードやテクニックやパワーで捻じ伏せるという感じではなく、全体的にしっとりした音で聴かせるように感じました。それでもデスメタルの暴虐性は失われていない。6枚もアルバムを出している実力派ならでは、といった感じです。大人のデスメタル、といった感じです。
God Dethronedの音楽の方向性は、Arch Enemy系のメロデスに分類されがちですが、Arch Enemyが伝統的へヴィメタル寄りなのに対し、God Dethronedは非常にスラッシュ寄りだと思います。
また、個人的にはヴォーカルのデス声がかなり好きです。抑揚や表現力が凄いわけでもなく、発狂していたり変態声だったりするわけでもないのですが、非常に落ち着いた温かみのあるデス声で、聴いていて嫌な感じがしません。2曲目の最後の「Balthazar, Balthazar, I forgive you」の所がお気に入りです。
上記の皆さんがコメント上手なので書きにくいですが
あまりにもいいバンドだと思うのでコメントします。
アークエネミーを好きな方なら間違いなくOKだと思います!
デスによくありがちな単調な感じは全く無くて曲ごとの個性が光ります。
ヴォーカルが上手いです!
例えるならばアークエネミーのヴォーカルがCOBのアレキシだったら・・・
といった感じでしょうか。
※アンジェラが嫌いなわけではありませんよ!
2004年発表の6th。日本デビュー盤らしいです。
メロデス的な泣きメロやブルデス並のファストパートなど、エクストリームメタルの美点を
集めたような作風は以前と変わってませんが、今作ではそれに纏まりが出て、そうした要素も
含むデスラッシュとカテゴライズ出来そうな音になった感がありますね。以前の作品には
(特に音質面で)B級っぽいところもあったんですが、作風が垢抜けたのと同時に音質も
よく纏まった音になっていて、総じて一級品の、メジャー志向のメタルといえる作品に
仕上がっていると思います。ただ、後半からデスラッシュ志向が強くなりすぎて、彼らの
メロディとブルータリティを高レベルで両立させている作風が好きな私にとっては、少し
物足りないと思う部分も。個人的には前半だけなら名盤、トータルでは良盤という感じ。
BURRN!誌では高評価だったようですが、マニアの間では過小評価なバンド、もっと語られる
べきバンドとして認識されているみたいで、世間では実力の割に評価されてないみたいですね…
意外と買い逃してる人多いんじゃないでしょうか。その過小評価のせいか、メタル専門店では
結構中古が安く売ってたりしますね。そんな今こそ、ARCH ENEMYやIN FLAMESと並べても何ら
劣る事のない一級品のメタルが、格安で手に入るチャンスなのかもしれません(笑)。
ちなみに私は700円くらいでゲット。なんかバンドに対して申し訳なくなってきます(笑)。