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WUYUAN / ENEMITE
たぶんブラックとして扱っても大丈夫かと…
中国産オカルトアンビエントバンドの1stデモ、デモといいつつ8曲入り。
アルバム名を漢字で書くと「巫怨」と書くらしいです、ちなみにバンド名も「怨」と書くらしい。
今までカルト臭漂う作品をいくつか聴いてきましたが、
この作品ほどカルト、宗教的な雰囲気が前面に押し出しまくっているバンドは初めてです。
ギターやベース、ドラムといったバンドとしての楽器は一切使われておらず、
アンビエントな音に中国っぽい楽器が演奏され、それがまた見事に儀式をやってるとしか思えないサウンドで衝撃的です。
そこに呪文を唱えるかのようなヴォーカルが絡み、真っ暗な部屋で一人で聴いていたらマジで呪われそう…
ホントに強烈、初聴時は部屋が腐っていくかと思った。
メタルファンにはまず受け入れられないだろうな…
とある友人が「持っておきたくない。」ということで貰ったこのCD(LEVIATHANのとこでもこんなこと書いたような)。まずジャケットを見た時点で、これは...という何か霊的な(オイオイ)ものを感じたんですが、実際に聴いてみるとこれが怖いなんてものじゃない。冗談抜きで呪い殺されるんじゃないかと思ったほどです。厳密に言えば音楽性が違うので比べることじゃないかもしれないですが、あのBLUT AUS NORDやSORTSIND(前者は共通点もあるか)すら霞んでしまうぐらいの(超)カルト・ブラック。
悪霊が徘徊しているんじゃないかとすら思える得体の知れないアンビエントな曲調に、カズチンさんが書かれているように、いかにも中国を連想させる楽器(あのチンチンチキチキっていう音とか)が合わさってもう精神を逆撫でする以外の何者でもない音...というか、怨塊と化してます。あとこれは偏見になるので書くべきではないですが、中国っていうのがこれまた聴いていて「不気味・気味悪い」っていう要素を大幅に増幅させるんですよ、脳内で(汗)とにかく非常に気持ち悪いんです。日本の霊的な怖さに通じる気もしますが、またちょっと違うっていうか。
これは本当にある程度構えて頂かないと聴けないものだと思います。ブラック・メタラーよりも、ダーク・アンビエント・ミュージックなど、様々な暗黒音楽を聴いているような人でなければ厳しいかもしれないです。早々、心の底からこんな音楽が好きで堪らない、なんて人はいないでしょうから...
今のところビビッたCDという意味では暫定No.1。友人が持っておきたくないというのも分かる気がします...いや、自分も持っておきたくなくなってきた(笑)でも無闇に売っぱらったりでもしたら呪われそうな気が(冷汗)なかなか入手しずらそうな気がするので大切にしますけど。
中国恐るべし...
最近また結構聴いているので書き込みます...
手に入れた当初はとにかく気味悪い、怖い、ヤバい...
というような感想しか持てなかったんですが、今となってはダーク・アンビエントとして
非常に優れた作品だと思えるようになりました。しかも何度も聴いて慣れてしまったせいか、
気分の乗るときなんかは普通に浸れます...
また、今だからこそ言えることですが、バンドサウンドが無いためこの時点で既にメタルではありませんが
(本当はブラックメタルと言えるかどうかも分かりませんが、個人的には範囲内だと思っています)、
Voが入っていなければ更に恐ろしいものになるだろうなと...
というのも、Voの声が入ることによって「そこに人間が居る」と思えてしまうと、どこか安心感のような
ものがあるからです。全く人の気配が無いほうがより得体の知れない空間にトリップできるかなと思います。
まあそれでは完全なアンビエントになってしまうかもしれませんが...
というわけで人の声ではなく、死霊の呻き声ということで脳内変換して聴きましょう!!
いや、作者の意図的には最初からそうなのか...すいません。
そういえばアルバムのタイトルなんですが、英語では「The Necrolatry」だそうです。
直訳すると「死霊崇拝」。もう...まんまじゃないですか。
ブラックメタル広しといえども、こんな胡散臭いタイトルを冠するものもそうはないかと思います。
3日ぐらい前に、夕方このCDをスピーカーで聴いていたんですが、途中で寝てしまったときに親が部屋に
来ていたらしく、その後の夕食のときに「いつもあんなの聴いてるの?大丈夫?」と言われてしまいました...
一応断わっておくと、自分は人生に疲れて鬱になっていたり自殺願望などを持っているわけではありません(苦笑)
まあ少なくとも、死霊崇拝とか死んでもしたくありませんが。
中国産のアンビエント・ブラック1stデモ。どうやら限定1000枚だそうな。
Myspaceで試聴してたりして気になってはいたのですが、ちょっと前に手に入れることができました。
カズチンさんとたまねぎさんも仰ってますが、確かにこれをブラックメタルの範疇で括っていいのかは少々疑問な音楽ではあります。
つーか最早ブラック以前にメタルでも何でもない気がしますが・・・。
ギター、ベース、ドラム等が存在しないわで、じゃあ楽器は何を使ってるのかと言えば
中華だか何だかよく分からん、あちらの大陸独特の民族楽器らしき銅鑼やら笛やら琴みたいなののみ。
ブラックメタルらしいところと言えばMayhemのアッティラっぽい呪詛ボーカルくらいか。
後、得体のしれない不気味で宗教的な雰囲気という点でもギリギリ共通点があると思う。
アルバム名、曲名からして霊的なオカルトオーラ全開、まさに死霊とか悪霊といった不気味なアンビエント音楽だけど、
不穏な音響作品としてはかなりの逸品なんじゃないでしょうか?寝るときのBGMとかに案外ピッタリだと思いますよ(笑)。
大っぴらに奨めていいようなアルバムではありませんが、興味のある人は探してみるといいかも。