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HOLY WATER / BAD COMPANY
1986年、ミック・ラルフス、サイモン・カーク、ボズ・バレルの3人はポール・ロジャース抜きでバッド・カンパニーを再結成したが、新Voのブライアン・ハウはポールの声とは全く違い、ルー・グラム(フォリナー)のタイプに近く、しかもフォリナーのミック・ジョーンズが手がけた復活第1作の「FAME AND FORTUNE」の音楽性もフォリナーそのものの売れ線アメリカン・ロックだったため、ロジャースを愛する古くからのファンからは完全にそっぽを向かれてしまった。
(だが、曲はポールがジミー・ペイジと組んだザ・ファームよりも素晴らしいと思う。)
その後、ボズは脱退してしまい、3人となった新バドカンは1作目の失敗を反省したのか2作目の「DANGEROUS AGE」にて70年代の往年のサウンドとはやや異なるものの、骨太でストレートなロックを取り戻した。
そして、この3作目の「HOLY WATER」にて遂に新しいバドカンのスタイルの究極の完成形を見せつけた。
Holy Water、Stranger Stranger、If You Needed Somebody、Fearlessなどわかりやすく
一緒に歌いたくなるような、しっかり地に足の着いた佳曲が多数収録されている。
これは、ブライアン・ハウ時代の4枚のアルバムの中では最も気に入っている。
(だが、90年当時、国内の某HM・HR専門誌で結構酷評されていた。
「盛り上がってきたところでフェイド・アウトしてしまう展開が多い」、「良質の曲であっても興奮はできない」とか。)
このCDを車で聴くと、広大なアメリカの砂漠のなかに一直線に続くハイウェイの光景が浮かんでくる。
hiro 2001年11月12日(月)22時51分
スタジオ9作目。
前作は密かにゴールドディスク獲得しましたが、本作では評論家の酷評のなかプラチナディスク
を獲得した隠れたヒットアルバムです。ど〜んと上位には食い込みませんが長いこと売れ続けていました。
上記の方の仰るとおりの内容で素晴らしい出来です。
フォーキーなギター曲にも味わいがでていて良いですね。
素晴らしいアルバムだ。まさしくソウルフルなヴォーカルによる産業ロックとして一級品である。特に①〜④の流れは最高!泣ける泣ける。ルー・グラムとFMのスティーヴ・オヴァーランドを足して割ったようなブライアン・ハウの歌いっぷりも文句ナシ。
⑤以降はビッグなサウンド・プロダクションとバドカン本来のブルース・ロックな味わいの折衷を楽しめる。プロデュースとミックス・エンジニアはそれぞれGIANTの1stと同じ顔ぶれ。最後のアコースティック小曲はポール・ロジャースかと思ったらサイモン・カークの歌声だった・・・必聴!