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AD NOCTUM - DYNASTY OF DEATH / LIMBONIC ART
99年発表の3rdアルバム。
LIMBONIC ARTはこれが初体験ですが、凄いですね…
例えて言うなら、「耳で聴く暗黒プラネタリウム」って感じでしょうか。
とにかく、巷でも高い評価を得ている通り、高速の打ち込みドラムとギターリフが
作り出す轟音を包み込む、宇宙的なキーボードが素晴らしいです。
小学校の頃など社会科見学とかでプラネタリウムで満天の星空を見て感動したんですが、
それと似た感動が味わえます。聴いていると単に星々の映像が脳裡に浮かぶだけでなく
その星を見て古代の人たちが想像したであろう神話的情景までが浮かんでくるような
スケールの大きさがあるように思います。同じシンフォニックブラックでも、CRADLEや
EMPERORとはまた違った良さがあって、個性的でかっこいい音楽になってますね。
また単なる暗黒趣味だけでなく、哲学的な香りのする詞と、感情を込めて叫んでいるのに
どこか無機質な響きを持ったヴォーカルも音楽と良くあってますね。
私は宇宙の映像を見ると、どうしてもこの広く暗い中でいつか死にゆく自分の存在を
悲観して怖くなってしまうんですが、この声がそういう恐怖感を増しているように思います。
正直言うとDaemonのヴォーカル、ZYKLONで聴いた時はあまり好きではなかったんですが…
こっちではかなり気に入りました。
しかし、余談ですがそのDaemonかなり顔が怖いんですけど…目に嗜虐的な光が宿ってます(笑)。
まず「EPITOME OF ILLUSIONS」を聴いて、次にこの3rdというのも変則的な聴き方だと思うが、何だかシンセが引っ込み過ぎてて、細かい部分が全然聴こえないんですけど・・・ミックスか何か間違えたの?こう意図したのか?確かにシンセの旋律より、マシン・ブラストの破壊力が凄まじい音圧で迫ってきて迫力満点ですけども。
メロディを抑えた神々しい暴虐ブラスト・ドラマと言えば聞こえはいいが、ほぼブラスト一辺倒なのに曲は平均8,9分と長めで正直冗長だし、壮大なシンセの旋律こそこのバンドの核と思っていた私にとって、これはちょっと不満。
でも基本の音楽性は変わってないし、あんまりシンセが目立たなくても充分に魅力的な蹂躙感を体験出来るので、割と満足はしました。Deamonのボーカル表現力が上がってて、絶叫はかなりのおぞましさ。
彼らの作品中で人気が高いのか、あまり売っていない(気がする)3rd。
このアルバムはあまり好きではないんですが(オイ、薦めてないじゃん・・・)、
彼ら特有の雰囲気はやはり健在です。このアルバムは、圧迫感のあるマシン・ドラムが主軸になっていて、
そこにシンセがバックアップするように乗っかる・・・というスタイルの様な気がします。
(音造りの関係上、そう聴こえるのかもしれないですが。)
あと、やっぱ曲の時間が長いよ・・・もう少しコンパクトにしてくれ・・・
自分の持っているのはボーナス・トラック2曲入りで、当たり前ですがその分更に長くて、
正直ダレます。ボートラも本編の途中とかにあるし・・・
何だか不満ばかり書いてしまった感じですが、暴虐度はこのアルバムが1番ではないかと思います。
色んな意味で体力に自身のある方は是非。
中古で偶然見つけ速攻で購入。評判に聴いていただけに、カッコイイ名盤であった。曲の長さは確かに少し長めなのだろうが、俺はあまり気にならなかった。他のシンフォニック・ブラック勢にはない、独自の音楽性を築いていて素晴らしい。