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MUSIQUE / THEATRE OF TRAGEDY
00年発表の4th。ギタリスト一人とベーシストが脱退している。弦楽器陣は何とも冷遇されるバンドだな・・・。
ジャケットやシンプルなタイトルから予想は付くが、デス/ゴシック的な暗黒的神秘は跡形もなく霧散、PARADISE LOSTによってもたらされた(らしい)デジタル・ゴシックの影響をもろに被っている。シンフォニックな装飾はなく、概ね曲は3分台で、時には「軽快」「ダンサブル」とすら言える曲もあり、決定的に今までの「ゴシックメタル」ではない。
確かに初聴時は驚かざるを得ないが、こういうものとして聴けば、デジタルビートに清楚なソプラノボーカルが浮遊している不思議な世界であり、メタルファン以外にも薦められそうで、さしずめ「デジタル・ダーク・ポップ」とも言いたくなるアルバム。
前作までと切り離して捉えるか、ソプラノボーカル・Livの可能性を探る一枚として捉えれば、十二分に楽しめる。
ただ、この手のバンドにありがちだが、デス声を止めて普通に歌う男性ボーカルは普通に下手糞。