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IN THE DEPTHS OF R'LYEH / CATACOMBS
米国産独りフューネラルドゥームバンドの2006年1st。
6曲72分と、好き者以外には拷問的な収録時間。
不穏というか、どこか物悲しいクリアなギターメロディと歪んだスローなヘヴィリフが絡み、
展開の変化はほとんど無く、ただ淡々とズルズル葬式ドゥームが繰り広げられていきます。
ヴォーカルは篭り気味のデス声で低すぎて何言ってるか分かりませんが、曲には合ってる気がします。
光すら届かない深淵をただひたすら彷徨ってるかのような感覚、鬱を通り越して気分がいいです。
カズチンさんチェック素早いなあ。上記の通りの音楽性、大作主義のドロドロズルリンとしたドゥーム。
コモり気味のロウヴォイスと音質がかなりツボのバッキングに、深めのディレイを利かせた尖ったギターが乗るという、孤独で荒廃した世界に没頭できる作風がイイ。
録音状態がとても良くて、重低音なのに硬めのクリアな音質で聴かせる点が、同系葬式ドゥームの中で一歩抜きん出ている印象。
淡々とドロドロと進行する楽曲で起伏ある曲展開を期待する人には理解できない世界とは思いますが、超スローながら印象的なリフが微妙な速度&リズム変化により徐々にドラマチックに展開、大作主義ながら決して無駄に長いだけではなくキッチリと聴かせてくれるところが好感触。
魔性と幻想が融合したかのようなジャケにマッチする神秘的かつ異質な雰囲気と王道スタイルがモロストライクゾーンでした。うーん、渋い。