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NOW, DIABOLICAL / SATYRICON
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2006年発表の6th。

このバンドは3rdの「MOTHER NORTH」あたりで寒かったり荘厳だったりするメロディを
極めてしまったのか、4thからはそういう感覚よりも厭世観を醸し出す作風に
なってきていますが、まさにこの作品はその延長線上にあるアルバムだと思います。
4thと比べると、寒さや荘厳さだけでなくブルータリティやスピードに割かれていた
エネルギーを大幅に世を疎む力に変換したような作風で、基本的にミディアムテンポで、
暗すぎるメロディのリフでじわじわと脳髄を浸食していくような印象を受けます。

Satyrの書くリフはブラックメタラー全般に受けるような邪悪トレモロリフよりも平坦で
鬱屈したものが中心だし、Frostのドラムも1349の時の様にブラストで全てをなぎ払うものではなく、
あくまでタイトに曲を盛り立てていく感じで、ある意味ではマニアックとも言える作風だと思います。
もちろん音質は最高レベルで、特にギターがディストーションの音色の重さに頼り過ぎない
繊細さがあって気に入りました。ドラムがかっちりしているのも曲と良くあってますね。
Satyrのヴォーカルは機械的な印象すら覚える程に研ぎ澄まされたがなり声で、
4thの時よりも更にかっこよくなっている感じ。吐き捨てるときに結構ドスも利いてて
迫力あります。ぶっちゃけブラックでは普遍的名盤扱いされている3rdと比べるとかなり
好みが分かれそうな感じですが、私的には今まで聴いたアルバムの中では最も気に入りました。

しかし、1349やKEEP OF KALESSINなど、このバンドに関わったバンドが次々に名盤を
放出しているので、肝心のSATYRICON自身はどういうアルバムで来るのかと思ったら…。
このバンドにMAYHEMやEMPERORなど、パイオニアとして地位を築いたバンドほど、更に音楽性を
発展・変化させていく傾向が強い気がします。
もしかしたら前述の1349やKOKなど良質なバンドが頑張っているからこそ、彼らはこういう
挑戦的なものが作れるのかもしれませんね。

ちなみにこのアルバム、DFの「Attera〜」同様、買うなら絶対日本盤をお勧め。
「STORM(OF THE DESTORYER)」は今のSATYRICONがストレートな曲をやったら
どうなるかという感じで、ブラックメタラーなら一撃で悶絶するクラスのかっこよさです。
日本に生まれて良かったかも(笑)
Usher-to-the-ETHER 2006年5月11日(木)23時8分

上の方が詳しく書いていらっしゃるのであまり書くことがありませんが・・・
今作の要は「ダンサブルなビート」だと思います。今までで最もノリがいいかもしれません。

H2 2006年5月18日(木)23時47分

このアルバムからのPVとか見ていると、映像的に、いわゆるゴスの視点から見ても受け入れることができるんじゃないかと思わなくもないのですが、楽曲もそんな方向です。耽美ではなくて、ニューウェーブ風の淡々としたゴシック・メタルとしてもそれなりに満足できます。ミックスはMike FrasierというMETALLICAなどと仕事している著名な方で、音圧のある、メロディらしいメロディのない重苦しい世界に仕上がっております。

「REBEL EXTRAVAGANZA」→「VOLCANO」→今作とどんどん複雑さが取り除かれていて、これ以上シンプルにはできない、というところまで来たかな、と。私は、「REBEL EXTRAVAGANZA」とは違う、新たなSATYRICON像が提示されたと思いました(「NEMESIS DIVINA」には特に思い入れないんで)。前作のシングルカット「FUEL OF HATRED」は気に入らなかったけど今作の「K.I.N.G」は気に入ったということは、私はヘヴィ・メタルよりゴシック・メタルの方が好きなんでしょう。


ボーナス・トラック「STORM(OF THE DESTORYER)」はUS盤にも入ってましたが、作曲にTHORNSのSnorreもクレジットされており、「素直にブラストにのれねえよ」みたいなリフがいかにもそれっぽい。

木札 2007年4月23日(月)14時12分

ラウドパークへの予習って感じでそこまで期待せずに買ったんですが、かなり気に入りました。Satyriconごめんなさい。

Satyrの声はかなり冷酷ながなり声で惚れ惚れします。DarkthroneのNocturno Cultoといい、ノルウェーの大御所バンドのヴォーカリストのがなり声は良いものばかりです。
また声だけでなくリフのセンスもずば抜けてると思います。
ブラックの王道的なトレモロリフとは違いますが、超メランコリックで邪悪なリフばかりで聴いているとウットリしてしまいます。

Frostのドラムはファストではないものの、フレージングのセンスはやはり良く、渋い印象で速いだけのドラマーとは決して言わせないだけの貫禄があります。

Satyriconは4th以降どうも日本では評価されていないようですが、自分的には大ヒットの作品です。
GOD 2007年10月27日(土)1時43分

最初聴いたときは地味な印象があったが、
何度か聴き込むとSatyriconの魅力にぐいぐい引き込まれる。
激しさやスピードよりもブラックメタル特有の黒い部分が好きな人にはおすすめ。
水ぶくれ 2009年4月24日(金)23時22分

疾走やブラストよりも、ミドルテンポの安定からくる重厚さが強い作品です。この重厚さは全てを覆い尽くす漆黒の雲のようです(そのぶんパワーが増しているので、冷徹さという点においては次回作の方が上かもしれません)。
フロストはブラストも凄いけど、遅いリズムでも迫力満点のフレーズを叩き出すので、この人が背後にいれば無敵ですね。
Spleen 2009年8月5日(水)11時29分

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