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TO VIOLATE THE OBLIVIOUS / XASTHUR
アメリカ産1人プリミティヴブラック。
Judas Iscariotと併せて、北欧産でなくともアメリカ産顕在!と言いたい。
このスカスカなギターが深い残響音によりカオティックに響き渡る様はタダモノではないな。
以前の作品は音の洪水といった印象でカオティックな音楽性がツボだったが、今作はやや控えめになった印象、しかしそれを補填してなお余りある陰鬱な世界が拡がったと感じた。
より荒廃的で風化しそうな感じが前面に出た印象で、石化後、粉になりそうな感じがツボだ。
音圧や疾走感で攻めるブラックよりも、こういう朽ち果てた感じの世界観の方がボクは好み。
そういう意味でボクが最も好きな時期のBurzumスタイル、Filosofemあたりの音楽性に非常に近い感触。
大作主義ではないから、Filosofemほど鬱々と没頭できる作品ではないが、この陰鬱ブラック作品はかなーりイケてます。
4thアルバム。
初期に比べてだいぶ音が厚くなりましたが、
根本的な部分に関しては何一つとして変わってません。
聴き続ければきっと不思議な世界へ旅立てます。
ちなみに8曲目は1stの3曲目の再録版です。
相当なXASTHURファンでないとわからない。
自分も全然わかりませんでした(笑)
でも改めて聴くと、おお同じ曲だ!ってなります。
US産陰鬱Blackの4thです。
Kamikoさんのおっしゃる通り、「朽ち果てた世界」。
その世界を息を切らしながら今にも倒れそうに走っている感じ。
ヴォーカルの埋もれ具合も良く、作品の完成度を高めています。
荘厳な音作りが心地よく、そこから病んだエフェクト声が湧いて出てくる。
今までと何が違うというわけではないので、ファンは普通に買いな作品でしょう。