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STAND YOUR GROUND / WILD HORSES
NWOBHMの四天王と呼ばれたワイルドホーシスだが、日本では一番印象が薄い感じがする。
音はオーソドックスなハードロックでUFO,シンリジー路線を思い浮かべてほしい。本作は非常にまとまりがあり、とっつきやすいのでお勧め、って言っても手に入るのかなぁ。
個人的には2、7、9がお気に入りなのだが、当時あまり聴かなかったためかテープの保存状態が異常にいいのが複雑。
JIMMY BAIN(Vo、Ba)、BRIAN ROBERTSON(G)、JHON LOCKTON(Ds)の3人による1981年作。アダルトなハード・ロックといった感じで、ブライアンが元THIN LIZZYであることから、かなりTHIN LIZZYからの影響が伺える。CDをずっと探していましたが、作られてなく、1年ほど前にようやく輸入CD店で見つけました。まだ入手可能かも。
81年、2nd。ロボのギターセンスの良さを再確認出来た作品。
THIN LIZZYは言わずもがな、MOTORHEAD「ANOTHER PERFECT DAY」でも関心させられたけど、やっぱりこの人は巧いなー。
楽曲はモロTHIN LIZZY風だったりする明るさもありながら基本陰りあるメロディアスな70年代ブリティッシュハードを引き継いだもので、そっちの方に理解のある方々には是非体験してもらいたいところ。
耳を引く曲は多く、特に都会の暗さを音に置き換えた趣の2曲目「IN THE CITY」は胸にしみる。
あと1、2曲名曲レベルのものがあれば名盤と言える水準は誇っていると思います。
実績のあるメンバーが立ち上げたバンドということで、当時のMUSIC LIFE誌にNWOBHM4天王の一つとして紹介されている記事を以前見た。
全てが終わった今となっては何とでも言えるけど、私にとっての4天王はIRON MAIDEN、DIAMOND HEAD、SAXON、TYGERS OF PAN TANGかな。(2枚以上作品を残したという条件)
その後の成功を考えるとDEF LEPPARDは普通外せないだろうし、また当時SAXONは自分達をNWOBHMバンドの一つと考えていない(考えたくない)というようなインタビュー記事も見たけれど、そんな「俺たちは他と違うんだ」と主張したくなる気持ちは分かるもののNWOBHM出身であることに変わりはない。
というわけで今でもWILD HORSESを4天王と言うのは変だと思う一方で、現在知る人ぞ知る(ここでの「知る」は「名前を知ってる」じゃなく「実際に音を知ってる」)良バンド程度の知名度しかないのはちょっと寂しかったり。
推薦度:★★★