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CRAZY WORLD / SCORPIONS
'90年発表。13作目。
DEF LEPPARDの『HYSTELIA』を聴いたとき、「捨て曲なしの凄いアルバムだな」と思ったけど、このアルバムもずらりと良い曲が揃っている。聴き始めたら最後まで通しで聴いてしまう。実はSCORPIONSのアルバムはこれしか聴いたことがないので、他の作品のことはわからないんだけど、この作品はその内容の充実ぶりから、傑作と呼んで差し支えないと思う。
この一枚が極めつけとなって、ほぼ完全に蠍軍団の奴隷と化してしまった。
一生貢がされるバンドのひとつとなりそうだ。
目立った名曲というものは見当たらないけれど、捨て曲も皆無の高級アルバム。
あ。Money and fameがあったか。まぁ、もしダメならば、聴かなかったことにしましょう(笑)
なかなかの秀作。
楽曲もジャケのセンスもオシャレになった感じ。
素晴らしい一枚。旧作からほとんど聴いたがこの作品が文句無く一番の完成度だ。
もっと評価されていいアルバムだと思います。スコーピオンズの良さがギュッと詰め込まれた楽曲の数々、ぜひご賞味あれ><
チャートをあまり意識しなくなった作品ではないでしょうか?
時代に反映して世界中で売れましたけど。
個人的にいかにも欧州的な湿っぽいアルバムは好感がもてました。
凄くいいアルバム。捨て曲なんかはありません。98点。
Matthias加入後の、80's Scorpionsの最終形態です。
(ちなみに、「Face The Heat」以降は"90's音楽性拡大期"です)
それまでは、「Lovedrive」で新境地開拓、「Animal Magnetism」でグルーヴ感重視、
「Blackout」で"硬"路線、「Love At First Sting」で"8ビート"路線、
「Savage Amusement」で"柔"路線、と、
わりとアルバムごとの性格がハッキリしてたんですが、
このアルバムは、その3枚をごった煮にして、
なおかつちょっとアメリカンな味付けをしたような曲が並んでます。
しかし、独特の叙情性は決して失われず、ですからご安心ください。
バラードの名曲「Wind Of Change」「Send Me An Angel」はこれ収録です。
アメリカンテイストなナンバーが結構ありますし、疾走曲も2曲ぐらいしかありませんが、
このアルバムが全く悪く聴こえないのは、曲がいいから。名盤です。
ラストのバラードなんてかなり素晴らしいと思います。
ただいま拝聴しておりますが、80年代のサウンドを踏襲していてキャッチーでノリノリですばらしいアルバムだと思います。
たかちゃん 2004年4月22日(木)14時46分
前作「サヴェージ・アミューズメント」の哀愁ポップ的路線と比べると、結構陽気で乾いた音という感じだが、
曲の質が高く、大ヒットバラード「ウィンド・オブ・チェンジ」を含むバラード2曲の出来も素晴らしい。
「クレイジー・ワールド」の時のツアーの映像はビデオになっていて、以前近所のレンタル屋で借りて見たことがあるのだが、
当時はまさにアリーナ・ロック・バンドとして大変な人気があったことが分かる。
80年代の音楽を全部後追いで聴いた世代の自分からすると、
一介のドイツのヘヴィメタルバンドであるスコーピオンズが世界を制覇してしまったというのは、なかなか信じがたい事実なのだが、
実際このアルバムの楽曲は普段ヘヴィメタルなど聴かない層にも充分受け入れられるであろう内容。
蛇足だが、ジャケットのつまらなさはスコーピオンズ史上、次作「フェイス・オブ・ヒート」とトップを争うぐらいの地味さ。
スコーピオンズの90年代の新たな幕開けを感じさせた『傑作』。
当時、前作でスコーピオンズらしいヘヴィーロックが無くなりつつあると勘違いしてた。
また比べてはマズイがハロウィンやエクストリーム、スキッド・ロウ、ミスター・ビッグ
といった若手が勢いをつけはじめ、オジーもザックを迎えヘヴィロックを盛上げていた最中、
完全に復活しのろしを上げたアルバムがこの『CRAZY WORLD』である。
過去の名曲の匂いもするし、さらに重低音リフを上手く活かしてるし、フックが効いたリフ、
名曲バラードありと90年代の名盤間違いなしである。
新しい幕開けを予感させるゆったりとしたイントロのギターから軽快なロック調と変わり、
相変わらずのルドルフのダウンオンリーカッティングがかっこいい『Tease Me Please Me』。
過去の名曲のメロディーを感じさせ、得意のツインギターが絡み合ったイントロリフ、ドラマティック
な盛り上りをみせる『Don't Believe Her』。
お節介な説明不要な(笑)皆さんご存知の名曲『Wind Of Change』。
スコーピオンズらしい軽快で親しみやすいメロディーの『Lust Or Love』。
破壊的で狂おしさを醸し出しているルドルフのギターから不気味なチョーキングのイントロ、
ハイスピードチューンでライブで本領発揮する『Hit BetweenThe Eyes』。
重低音リフと泣きのハーモニクスチョーキングがかっこいいイントロ、クラウスの超高音ボイス
と低音リフでヘヴィーな出来の『Crazy World』。
エンディングに相応しい得意の切なく、悲しい涙もののバラード『Send Me An Angel 』。
やはり若手には負けないと自負できるかっこいいアルバムには間違いなかった。
※他の名盤のようにリマスター盤が発売されることを願います(笑)
90年発表の11thアルバム。
個人的に、SCORPIONSはもう圧倒的にウリ時代が凄かった!!と思っているくちですが、マティアス時代もやっぱり良いんですよねー。
ウリ脱退後の作品としては、「BLACKOUT」の次くらいに頻繁に聴いたかな?
ポップな要素が強いんですが、「けっ!軟弱になりやがってからに」なんて突き放すことなど出来ません。ちゃんとヘヴィーな側面も持ち合わせているし、何より曲の出来が素晴らしく良いのである!
ラストの「SEND ME AN ANGEL」はさすがSCORPIONSと思わせてくれる、最上級のバラード。「WIND OF CHANGE」よりスッゴイよ。
バブルははじけるし冷戦は終わるしメタルは沈没するしで大変だった時代。
スコーピオンズは己の80年代を総括していた。
中曽根栄作 2005年12月10日(土)18時49分
マティアス加入後のスコーピオンズではこれが一番好き。前作のSAVAGE AMUSEMENTもかなり
好きだけど。まず①と②でやられた。⑪も最高だしね。これといった捨て曲もないし。
リマスターしてくれ!
外部ライターの導入もあり、ポップ度がかなり高く聴き易く曲も名曲ばかり。
適度にヘヴィさも保たれ、もちろんウルトラ叙情的。
アメリカナイズされていると言われているが、
工具で打つようなスネアの音、すべての音が目立っている(悪く言えば)大味なサウンドはいかにもドイツのバンドらしい。
このアルバムでSCORPIONSを知ったせいか、皆が良いと薦めるウリ・ロートの頃のアルバムは何が良いのか全然理解できなかったなぁ。
今では両方とも聴きますが、それでも個人的にはSCORPIONSといえばこの時代かな。
彼らの作品の中ではあまり好きではない。まあ好みの問題だ。
弟いわく、「スコーピオンズの良さはイコール、ルドルフの魅力である」
名言だと思う。ここでの蠍団は専属プロデューサーであるディーター・ダークスとの
契約終了で、新たなステージに挑んだ。
ハッキリ言うと「らしくない」印象が強い本作ではあるけれど、
チャレンジすること、リスクを負うことを恐れないルドルフの意志がアルバムから
伝わって来る。
過去、作曲にはノータッチだったクラウスの曲を収録したことも
アメリカ人プロデューサーを迎えたことも、バンドが90年代を進んでゆく為の
布石だった。そして文字通りワールドワイドなメガヒットWIND OF CHANGEが生まれる。
これらの事を考えると「らしくない」どころか、バンドの生い立ちからすでに
チャレンジャーであった彼らの、これほどまでに「らしい」作品は無いではないか!
好きになれない曲も多い。が、ルドルフとバンドの鉄の意志に感服。
はっちゃん 2009年5月14日(木)13時44分
キャッチーな曲が多くて、親しみやすいアルバムだと思いますよ。
ポップで明るい感じもしますね。
①"Tease Me Please Me"はカラッとしたキャッチーソングで、オープニングにピッタリです。
③"To Be With You In Heaven"は、カッコいいバラードっていうかな、すごく好きです。
④"Wind Of Change"は大ヒットした曲で、口笛が哀愁を誘うバラード。いい曲だな〜。
⑩"Crazy World"はノリノリ〜っす!「う〜う〜う〜♪」
⑪"Send Me An Angel"は、いつものSCORPIONSらしく、アルバムを切なく締めてくれるバラードです。これもお気に入り♪
他はちょっとパッとしない感もありますけど、良曲が多くて、いいアルバムです〜。
良質なPOPアルバム。
キース・オルセンのプロデュースによる1990年リリースのアルバム、大ヒット作「WIND OF CHANGE」収録の好盤ですね。シャープでソリッドなサウンドがスコーピオンズという趣きもあるでしょうが程よくエッジの効いたサウンドと欧州産の哀愁のある唄メロがバランスよく溶け合い新機軸を打ち出している90年代と言う背景を上手く利用し時代性を加味したセンスも良い方向に作用している、一聴すると地味なアルバムだが聴き応えはありますよ
80年代SCORPIONS巡りも本作で一応ゴール(1990年は厳密には80年代ということで)。祖国の東西統一やら初のLAレコーディングやらで、彼らにとっても転換期にあってタイミング良いリリースでしたね。前作で感じられた沈滞ムードは払拭され、アメリカンな(と言うと嫌う人が多そうだから普遍的な)HRナンバーがズラリ並んだ、ウンもう名盤と言ってしまいましょう。ハードロックのバイブルとまでいかなくとも入門盤として最上級の作品ですから。
この作品に関しては、当時の売れっ子の力を大胆に取り入れた為、よりアメリカナイズされた乾いたポップな楽曲によって構成されている。
それでも、らしさを失わず、一枚の作品としても完成度は高い。
1曲1曲を単体として聴いても、キャッチーさがあるので、印象に残りやすいナンバーばかりである。
線で捉えれば、歴史上浮いた作品ではあるけど、楽曲の力強さはトップクラスである。
2曲のバラードも出来が良く、いい意味で80年代の香りがする作品である。
キースオルセンをプロデューサーに迎えたアルバム。1つ1つの楽曲の完成度が高い。そのうえヒットポテンシャルの高い楽曲がたくさんつまっており充実した中身。その理由は外部ライターを導入したからで、バンドがサバイバルするにはいたしかたないわけで。『マンネリ打破』するのは容易なことではない。アメリカンマーケット向けの商品が見事に成功した実例。結構POPです。
名曲Wind Of Change、Send Me An Ange、Tease Me Please Meなどを収録。
Wind of Changeはまさにベルリンの壁崩壊とタイムリーであった。