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THE HIGHEST LAW / RITUAL CARNAGE
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2nd「EVERY NEVER ALIVE」が、かなりカッコイイ出来だったので、遡って聴いてみた'98年発表の1stアルバム。
うん。こちらもなかなかイケてます。
分厚く刻まれるリフ、全編をスピーディに疾走するリズム、そしてメロディックなツイン・ギターといった要素は
もう既にこの時点で耳にすることが出来るが、オーセンティックなヘヴィ/スラッシュ・メタルからの影響が
色濃く感じられた「EVERY〜」に比べると、本作はもう少しコア寄りなスタイル。轟然とした音作りといい、
Voの歌唱もデス・メタル風だし、時にブラスト・ビートが炸裂したりと、所謂メロディック・デス・メタル的なアプローチが目立つ。
まだまだ、有無を言わせぬ迫力は感じられないものの、クオリティの高さは折り紙付き。
特に、シャープ且つメロディアスな2本のGの絡みが勇壮さを演出する、アルバムのタイトル・トラック④や、
ベテラン・スラッシュ・バンドへのトリビュート・ソングといった趣きの⑨等の楽曲は、
次作で開花するスラッシュ・メタル路線への萌芽として、聴き応え十分。ONSLAUGHTの名曲“DEATH METAL"を
カヴァーするセンスにも◎を差し上げたい。(⑨もONSLAUGHTの名曲と同タイトルなれど、こちらは同名異曲)
リーダーであるVo兼Bがアメリカ人である事を抜きにしても、「日本のバンドにしては」等という注釈無用の
優れたデビュー作であるように思う。
火薬バカ一代 2006年9月4日(月)22時16分

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