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DEIMOS XⅢ / WOODS OF BELIAL
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フィンランド産カルトドゥーム。コレは濃いなあ。
濃密なカルト色の強い只ならぬ雰囲気は強烈で、カルトメタルファンとして度肝を抜くサウンドだ。
結構テンポに起伏があるが、根底にはやはりドゥームメタルが根付いている。EXTIONCTIONやXASTHURのようなカオティックノイズをややインダストリアルにしてドゥーミーにしたような感触の曲が多い。
SEや鐘のような効果音を散りばめ、神々しくも背徳的な雰囲気が強力だ。中には純粋にアンビエントとして楽しむような曲もあり、明らかに他に類を見ない異端。
階段の奥に謎の目玉が描かれるモノトーンの意味不明ジャケは、ホント意味不明。
当初は石造りの遺跡のような建築物かと思っていたが、よく見ると近代的な建築物ではないか。手摺りが付いてるよ、地下鉄かどっかの階段か?
インダストリアルな近代的なイメージと悪魔的な世界観が同居する異質な世界観と感じた。
重低音を通り越してスピーカがワウンワウンとビビリまくりのベース、残響音が異様に深くスペーシーな音空間、地鳴りのようなバスドラムが印象的。
ピアノやパイプオルガンまで登場してもはや音の洪水、カオティックなアンビエントを楽しむ感覚に近いモノがある。
ギターについても、純粋にゴリゴリしたギターを楽しむのではなく、音空間を引き立たせるような様々なエフェクト処理がされているところが楽しい。
ヴォーカルは多彩だが決して表には出てこず、霞がかった残響音に紛れて叫んでたり呟いたりしてます。
アンビエント&インダストリアルドゥーム的異端サウンドを求めるならコレはイチオシ。
アンビエント〜ノイズファンのココロをくすぐる音世界でしかもドゥーミーということでマニア向け。敷居はかなり高いと思う。


Kamiko 2006年9月6日(水)20時39分

Kamikoさんのレビューが的確すぎるのでw大したことは書けませんが、
猟奇的とも思わせる独特な音空間は普通に恐怖心を煽ってくれて
この手の音楽の中では明らかに別次元、マニアックな音源です。
純粋なドゥーマーよりも陰鬱系ブラックが好きな人の方がいけるかも。

しかしこのバンドといいAARNIといいUMBRA NIHILといい、
フィンランドのドゥーム事情は凄まじいなw
カズチン 2010年2月25日(木)22時9分

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