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THE FIRST MOVEMENT / SYMPHONIA
東京都内で活躍するプログレメタルの新星、SYMPHONIAは、1997年に結成され、途中、幾度ものメンバーチェンジを経て、今に至っており、現在のメンバーはDai(Vo)、Shu(G)Masato(Ba)、Sin(Dr)の4人編成です。
長い創作活動の末、ミュージックコミュニティーに音源を発表し、昨年、NEXTMUSIC AWARDS 2005 2ndでボーカリスト賞を受賞しました。
元安全地帯の音楽プロデューサー武沢侑昴氏や故尾崎豊を世に出した須藤晃氏など、様々な人からの講評が出ているが、これらの評からも分かるように、歌えるヴォーカリストによる心を掴む歌メロがあり、アレンジなども細部に行き届いている作品です。
一言で言うなら「TAI PHONGのプログレメタル版」とでもいうべきなのでしょうか。70年代プログレ、80年代のポンプ・ロックや90年代以降のプログレメタル等、先人達に敬意を表しながらもエピゴーネンではないという面が彼らのオリジナリティーかもしれません。
スローでメロディアスな「Stardust」から始まり、プログレッシブな「Utopia」スピーディーな「Wing Of Destiny」等の曲に乗せて「生」へのメッセージを歌い上げる調和した音世界は大注目の的です。
彼らはインタビューで、バンド名についてこう語っている。"SYMPHONIAというバンド名は「交響楽的な、ハーモニーを重視しているバンド」としての意思表示が込められている。"
その意思が明確に伝わってくるアルバムである。当てはめるべき言葉は"流麗""シンフォニック""様式美"から始まり、"朝露の光る蜘蛛の巣"まで。
・・・が、HM/HRとしての手ごたえも十分な力強さ。それぞれに主張の強そうな、技術的にも拮抗した音が、からみつくように流れるせいであろうか。