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NOTHINGFACE / VOIVOD
'89年の作品。これでVOIVODは化けた。3曲目にPINK FLOYDの「ASTRONOMY DOMINE」のカヴァーを配すことで、自らの目指すところを強烈にアピールしている。プログレッシヴで、テクニカルで、妙な具合にポップで、スラッシーなサウンドがここに誕生した。
この作品と、『ANGEL RAT』、『THE OUTER LIMITS』の3作品ははっきり言ってがっちりと独自の世界を築き上げており、傑作と言いきれよう。
この切なさは何なんだ!?
エキセントリシティと無機質さの奥に遊ぶ繊細なメロディが好きです。
彼ら独特の美しさ/寂しさがここに来てさらに大きく花開いており、
私は我を忘れるのでした。
奇想天外なスラッシュ大物が出たと当時は唸りながら聴いていましたね。
とりあえずこの作品発表時がこのバンドの全盛期だった、とボクは思う。
当時、他のスラッシュバンドには無い世界観で、まさにアルバムジャケがそれを象徴している。
頭の中を掻き乱すかのようなスラッシーなリフが大きな特徴、ヘヴィさより異質さを前面に出したリフ構成と線の細いギターで以前よりクリアになった印象。
更に、ピンクフロイドをカヴァーしていることも含め、やたらサイケデリックな感触が強い。
サイケデリックなスラッシュメタル作品は、この作品以外で思い当たるモノがナイ。
(強いて言えばANACRUSISくらいか)
スラッシュ全盛期に登場した異端作品で、このインパクトは今なお褪せることがナイです。
上でKamikoさんも仰っていますが、まさに奇想天外という言葉がピッタリですね。
前作ですでにスラッシュへのこだわりは捨て、Voも吐き捨て型からメロディーをなぞる方向性にシフトチェンジしていましたが、本作ではそれがより強力に推し進められ、前作よりもメリハリのある作品になっています。
ピンク・フロイドの「天の支配」のカヴァーも◎。
夢想家・I 2003年11月2日(日)16時41分
突進するスタイルは影を潜めスラッシュにとどまらないVOIVODスタイルを確立。
演奏面や音質面ではしっかりと整合感を持たせているのに聴き終えて残るのは混沌なんですよね。
全編通じて張り詰めている緊張感が心地よい名盤。
これは神経にキンキンくるねえ。
すごくいいよこれ。俺がこのバンドを好きになったアルバム。エキセントリックで難解ではないけど複雑な展開を持つ楽曲群。機械的な冷たさを感じさせ、それが嫌悪感などではなくかっこよさを伝える。ジャケットのような世界をそのまま表現したスラッシュの世界に収まりきらない名盤です
もはやスラッシュ色は薄れつつあるが、音はより進化している。
他のどのバンドにも似ていない、VOIVODだけの世界が描かれてます。
このバンドのスタジオアルバムは全作品、コツコツと集めてコンプリート達成しました。
VOIVODはホント全作品必聴でハズレ作品がないですね。
この作品から俗に言うスラッシュから脱却してます。
独特の世界観と細部まで計算された不可思議な音色と変拍子満載の名作です。
世界観を全く損なうことのない演奏とスネイクのヴォーカルは秀逸。
3曲目はPINK FLOYDのカヴァーだが、
敢えて地味なファーストアルバムからの曲をチョイスしているところも非常にバンド凄味を感じる。
VOIVOD初のデジタルレコーディング作品(1989年リリース)。
前作からのプログレスラッシュ路線をさらに突き進めたアルバム。
複雑怪奇な前作のリフや曲と比べ、本作は曲が上手く整理された感じで聴きやすいです。
音も良く、初めてVOIVODを聴くヒトにお薦め。
"astronomy domine"はもちろんPINK FLOYDのカヴァー。
『UMMAGUMMA』のヴァージョンをほとんど完コピ(!)に近い形で演っています。
PIGGY,R.I.P.
一番好きなVOIVODの作品。
初期のガラスを引っ掻きまわすような感触は随分減ったが、ここにきて彼等独自のどこにもないスタイルは全面開花。
なんとも形容し難い、不穏さと浮遊感。
聴くたびに、子供のとき感じた妙な孤独感を感じる。
★ オレ的世界遺産(ロック部門)認定No.058 ★
神経過敏な人にはあまりオススメではないと思える。かなり気持ち悪い。
ひねくれリズム度は相当高く、メロディも異彩を放っており、聴き疲れ度も満点。
柔らかい音という表現をついつい思い浮かべてしまう。
とても美味しいです。このアルバムは。
嫌味に感じさせないVOIVODならではの魅力というか個性は満点。
スラッシュメタルバンドでヒヨっても許せたバンドは彼らくらいだったなぁ。