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TYRANNY / SHADOW GALLERY
私にとってのSHADOW GALLERYは1ST、2NDで止まっていた。その後NEWアルバムが出ていたのは知っていたが、「購入は後回しに・・・」という思いが強く現在に至ってしまった。
というのも「この2枚でこのバンドは十分お腹一杯だ。このバンドは今後も変わらぬ音楽をやっていくだけだろう」と甘く考えていたからだ。
しかし、最近のスピメロHM路線に少々飽きてきた感のある自分にこのバンドが非常に気になる存在になった。
というわけで、この間近くのCDショップで購入したのがこの「TYRANNY」(3RD)だ。
相変らずのプログレ大作アルバムで聴き応え充分。ゲストにD.C.クーパーやJ・ラブリエを迎えているが、それは「おまけ」のようなもので、それを抜きに聴いてもバンドの有り余る才能と技術が聴き手を「アナザー・ワールド」へ引き込んでいく。
うん、素晴らしいバンドだ。今年4THも出ているので(評判も良いみたいだし)これを聴き込んだら、早速買いだな。
このアルバムは絶品。1st,2nd,4thとは異なり、全体の構成もよく練られており、しかも演奏は強力。ボーカルの音程が不安定に聞こえるかも知れないが、これはこの人の歌い方であり、上下の音程の飛び方に対して極めて正確に歌い上げている。スロー曲が特に絶品。メロディを聴かせるアルバムだ。
J・ラブリエがちょこっとゲスト参加しているが、マイクベーカーと比較していかにラブリエがいかにすごいVoなのかがわかる。
全く貶すつもりもなければ、駄作と言いたいわけでもないです。
非常によく出来た「プログレッシヴハードロック」アルバムだと思います。
構成の練り方も素晴らしく、各楽器の音の分離もハッキリして聞きやすいです。
なにより、非常にコンパクトにまとまっている。
ただ…
初めてこのアルバムを聴いた時はビビリました。
こんなにハッスルしているSHADOW GALLERYは初めて聴いたので…
静かな中の一瞬のキラメキみたいなのが好きだったので、
最初は「おまえもか…」なんてDREAM THEATER化したのかと思いました。
でも、やっぱりメロディや間の取り方はSHADOW GALLERY独特のものだと気づいて、
やっと馴染むことができました。
僕にとっては、馴染むまでにちょっと時間のかかったアルバムです。
前作に続き、98年のベストアルバムとなった本作。
コンセプトアルバムとして作られ、今までよりメタリックとなり、ハードさを増している。
それによりインストパートの展開が劇的になり、前作では影を潜めたGとKeyとのソロバトルも存分に楽しめる。イングヴェイ好きにはこの辺がたまらんのよね〜。
豪華なゲストVo陣(別に要らんかったけど)により、コンセプトアルバムとしてのストーリー性も増して、聴いていて分かりやすさも伝わってくると思う。
クイーンズライクの「マインドクライム」が好きな人なら、これも楽しんでもらえると思うんだけどな〜。
コレだけのアルバムを作っても、評価されない(=売れない)っていうのは、あまりにも悲しい・・・。
オカケン 2003年12月23日(火)10時16分
SGはどれも良いアルバムなのに。↑の方にも指摘している人がいるけど
ヴォーカルが常に寸止めで、どうも気持ち悪さが残る。
ラブリエが参加しているほんの一瞬だけそれが無くなって・・・
確かにラブリエは痒いとこまで手が届くんだが・・・。
バンドのメンバーやコアなファンにしてみたら、これがベストなのではないで
しょうか。
メロディアスでプログレ的で演奏もうまい。前作の方が評判は良いが、本作も出来は素晴らしい。プログレハードの中でも群を抜いている。
個人的には90年代の名盤のひとつに挙げたいアルバムだ。
変則的だが、スピーディかつメロディアスな曲展開。
次々と被さってくるコーラス。
どの部分にもSHADOW GALLERYらしさが凝縮されている。
アルバム全体のボリュームはあるが、各曲は比較的コンパクトで聴きやすい。
特にB.オールマンのギター・ワークが冴えるバラードは感動的だ。