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THE NEW MACHINE OF LIEGHTENSTEIN / HOLY MOSES
89年,3rd
小気味良く疾走する曲が並んでいるが音が軽い
可もなく不可もなくってとこかな
HOLY MORSESの全カタログの中でも、1、2を争う高い完成度を誇る'89年発表の3rdアルバム。
バンドのメジャー・デビュー作(日本でも国内盤が発売された筈)と言う事で、クリーンな
サウンド・プロダクションの下、以前よりメロディ重視の姿勢が貫かれ、リフが
よりキャッチーに練り上げられて、正統派へヴィ・メタルへの接近を感じさせるのが本作の大きな特徴。
例えば、野獣の如き咆哮を響かせるザビーネ・クラッセンのVoも、ここでは(ダーティではあるものの)一応メロディを
なぞって歌っているし、そこはかとなく「艶」を感じさる歌唱は、これなら女性Voだと信じる気になるというもの(笑)。
また、②の間奏部分のように、押しと引きを活かしたメロディアスなGソロも、以前には聴かれなかった要素だ。
全体的にかなり聴き易い作風に仕上がってはいるが、それでも十分過ぎる程にアグレッシブ。
何しろ収録全9曲のうち、ラストを重厚に締める⑨を除く全ての楽曲がスラッシーな疾走チューンと来たもんだ。
(その⑨にしても、ちゃんと疾走パートが組み込まれているわけで)
HOLY MORSESの作品に初めて触れるという方には、まず本作を聞く事を強力にお薦めさせて頂く。