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QUEEN OF SIAM / HOLY MOSES
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女性ブルータル・シンガーの元祖、ザビーネ・クラッセン擁するドイツのベテラン・スラッシャー、'86年発表の1stアルバム。
本作を一聴してまず耳を捉えるのは、やはりザビーネ姐御の強烈なVo。その断末魔の如きシャウトは
女性・・・いや、人間離れした凶悪なブルータリティを発散。しかもブックレットの写真を見れば判るとおり、
ARCH ENEMYのアンジェラ・ゴソウに勝るとも劣らない美貌の持ち主なんだから、素晴しいじゃありませんか。
その彼女によって歌われるサウンドの方は、既に「スピーディで勇猛な王道ジャーマン・スラッシュ・メタル」という方向性が
しっかりと定まっているものの、デビュー作という事で、まだまだ大人しい印象が強い(飽くまで2nd以降と比較しての話だけど)。
これはウリ・カッシュの前任Dsが、オーソドックスなドラミングに終始している事も大きいと思われる。
尤も、それが悪いなんて事もなく、エッジーなリフ主導で突っ走る楽曲の数々は、①④⑦辺りを筆頭に
NWOBHMからの影響が色濃く薫り、アンディ・クラッセン(G)も、後にも先にもこれっきりの
メロディックなGプレイを随所で炸裂させている。未完成な部分も含めて、非常に魅力的な1枚。
火薬バカ一代 2006年11月6日(月)21時43分

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