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DOPPELGANGER / THE FALL OF TROY
05年発表。
想像を超える突進力。演奏のキレっぷり(特にギター)が素晴らしく、アーティスティックな感性に惚れ惚れします。
湯水の如く湧いてくるイメージがダイレクトに表現されているのは、自分にとって理想
であり、強く共感できるポイントでした。
矢継ぎ早に繰り広げる凝った展開の中に、プログレへの憧れ(断片)が見えて、なんか
センチメンタルな気持ちにさせるのもいいし、どの曲もカオティックでありながら非常
にキャッチーで聴き易いのがいい。その打算を感じさせない豪腕っぷりは見事としか
言いようがなく・・・若さゆえの才能とか、天才的センスとか・・・をヒシヒシと感じ
て、愕然としました。
なんじゃこりゃ(笑)って感じ。
忙しなく感じる時もある曲の作りだが、時々レトロになったり
何より切なげなメロディがオアシスのように甘酸っぱい(この辺は若いメロコア
的なセンスにも感じる)。
時折、メロディにMARS VOLTAに近いものを感じるが、MVがパンドラの箱なら
彼らは小さな少年が見る悪夢とも幸せな夢とも思える情景を、倍速で見るよう。
はちゃめちゃなようで演奏力は高く、計算されていてそこがまたニクい。
しかもまだ二十歳前後でしたっけ?うぇーおっそろしいなぁ(苦笑)。
実は、オレにとって2006年で最も衝撃を受けたアルバムです。
3pieceでここまでやるのは正直驚き。しかもメンバーみんな若い。聞き様によってはメロデスにパンクテイスト(とはいえ、大部分はパンクですね。)を加えたらこんな感じなんだろうなって曲も散見します。
しかししかし、パンクだからといって侮るなかれです。個々の演奏技術は半端じゃないです。なんとライブ映像では、gのライトハンドまで見れます。
1stは国内盤ありませんが、これもだいぶキレてます。音質に若干難があり、演奏も少し雑ですが、お勧めはできます。3rdも年内に出るとのこと。期待大です。