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ORGASM / ATROX
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2003年発表の4th。
新メンバーを2人迎えて制作された作品らしいです。

まずこのバンドの最大の特徴であるヴォーカルは前作通りイっちゃってます。
こんな偏執的なまでに細かいメロを様々な声色を駆使して歌うMonikaのヴォーカルは、
やはり唯一無二の個性。狂気が攻撃性を通り越し、分裂症に発展したらどのようになるかの
見本と言った様相を呈しているように思います。今までは譜面にヴォーカルラインを
起こしていたらしいですが、今回はアドリブでの歌唱を多く取り入れたとか。
また今作は一部に男声ヴォーカルも取り入れられ、ハモったりハイトーン(一瞬だけだけど)を
使ったりして頑張ってますが、やはり彼女の影に隠れてしまっているという印象。

演奏は全体的にかなりパワーアップしたと思います。
正直言うと、前作はヴォーカルが無かったら少し冗長に聴こえてしまうかもしれませんが、
この作品は全くそんな事はありません。まず音が重くなったお陰で、刻みリフなんかは
かなり重量感を伴っており、その結果各パートのコントラストはより鮮やかになっている感じ。
更に変態的なパートでは音作りのセンスも飛躍的に向上しており、アンサンブルはVED BUENS
ENDE並にグネグネと聴き応えのあるものになっています。…これは文句無しに名盤!!

しかし、こんな傑作を残したのに、Monikaは脱退してしまったようですね…。
確かにここまで聴き応えのあるアンサンブルを聴かせられれば、彼女のヴォーカルが無くても
充分に魅力的なバンドなのかもしれませんが…。これを聴いてしまうと惜しくてなりません。
Usher-to-the-ETHER 2007年1月5日(金)0時22分

これとContentumしか持ってませんが、テクニカルな演奏が聴きたいならこちら、Monika嬢のVoを堪能したいならContentumがオススメです。

PaganHorde 2007年10月14日(日)0時35分

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