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LARRY CARLTON / LARRY CARLTON
フュージョンの大名盤であり、かれの最高傑作とされる作品。全編にわたってカールトンの絶妙なプレイが炸裂。特に「ROOM335」は彼の代名詞となった。
アルバム制作時、ラリーは29才ですか。
29才の若造らしい勢いと、難解なコード進行をスムーズに駆け抜ける知性と歌心が同居しています。
バックの面子も強力。グレッグマチソン、エイブラハムラボリエル、ジェフポーカロ。
この頃のファーストコールのスタジオベーシストといえば、チャックレイニー、アンソニージャクソン、ウィルリー等々いますが、エイブの選択は正解だと思っています。マーカスミラーやネイザンイーストでもここまでアーシーなグルーヴはだせないでしょう。
何かでスティーヴルカサーの初スタジオ録音がこれだとか聞いたような。しかもキーボードで(クレジットはありませんが)。
3曲目のナイトクロウラーは彼の所属していたフュージョンバンド、クルセイダーズのナンバーですが、こっちのほうがよいです。
スティーリーダンの名盤『Aja』の4曲目「Peg」は、1曲目のROOM335からインスパイアされて生まれました(っていうかそっくりだね)。ちなみに「Peg」のギターソロはジェイグレイドンで、こちらも秀逸。
スティーリーダンといえば、『The Royal Scam』の1曲目「Kid Charlemagne」のラリーのギターソロも必聴です。
なんか収拾つかないレヴューですが、こんな風にフュージョン〜AOR関連に色々拡がるという意味でも、その手の音楽への入門アルバムとしても適していると思います。