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EMPIRICISM / BORKNAGAR
おっ、これは掘り出しモノ!
B!誌の小澤氏が82点付けてましたが、個人的にはもう少しあげてもいいかも。
ゴシックメタルでは男性のデスorアグレッシブVo+女性のクリーンなソプラノVoっていう手法は珍しくないですが、このバンドは男性アグレッシブVo+男性クリーンVoという組み合わせで、しかもクレジットを見る限りではそれをVo一人でこなしているらしいです。このヴィンターソーグって人、かなりスゴイかも。その一人二役ぶりはキング・ダイヤモンドも真っ青って感じです。
曲調はひたすらダークですが、あくまでもその根底には悲しげで冷たいけどどこか透き通った感じのメロディがあります。そしてそのメロディにさりげなく華を添える美しいシンセ/ピアノのサウンドの絶妙さがたまんないです。ブラックメタル然としたアグレッシブな側面と、シンフォ・プログレともいうべく複雑にして美しい側面の両方が高い次元で表現されてます。空気としては初期DARK TRANQUILLITYとCRADLE OF FILTHを合わせて2で割った感じです。
かなり完成度の高い1枚だと思います。
いいバンドなのに書き込みが少なくて悲しいなァ。
このアルバムの音質は若干軽めでイマイチだが、北欧以外何物でもないメロディーと、ヴィンターソーグによるヴォーカルハーモニー、レトロな雰囲気を演出するハモンドオルガン調のキーボードなど、欠点を補って余りある魅力があると思います。
邪悪さはあまり無いので、メロデスファンにもお勧めです。