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THE BLACK HOUSE / KRIEG
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2004年発表の3rd。

レビューサイトなどを見ると、KRIEGはこのアルバムの評価が最も高いようですね。
彼らの普通のスタジオ作品は、「The Church」が微妙な出来だったので、買おうかどうか
迷った末に購入したんですが…これは渾身の作品とも言える名盤だと思います。

まず、音質が大幅に改善されています。
いかにもカルト・ブラック的な高音域のノイズを殊更に強調したサウンドではなく、低音も
しっかり効かせたバランスの良い迫力ある音作りで、大音量で聴くと非常に気持ち良いです。
そうするとヴォーカルの声のデカさに耳がやられそうになりますが、それもまた快感(笑)。
聴きやすい音になったと思いますが、ツーバス連打がヘリコプターの飛行音の様に聴こえる
RAWなドラムの音がブラックらしくて、決して温くなった訳ではないのが良いですね。音量も適正。

ヴォーカルも別人のよう。
「Patrick Bateman」の時同様の超ドスの効いた咆哮スタイルで、マジで怖い声。
北欧のブラックメタラーがキリスト教による侵略や、そのメンタリティへの反発を込めて
叫んでいるのだとすると、Imperialの咆哮はヨーロッパの侵略を受けたインディアンの
酋長の怒りといった感じでしょうか。ところどころ声がデカすぎるのか、音が割れそうに
なってるし、脳の血管が切れて寿命が縮みそうなくらい憎しみを込めて叫んでます。

また、曲も大幅にレベルアップしていると思います。
メロを聴かせるべき部分ではちゃんと良いメロディを聴かせてくれるし、暴虐な部分は
凄まじく暴虐なため、展開にメリハリがあって引き込まれる。アルバムの長さも40分強と
この音楽性に丁度良い長さ。カルト扱いされる事の多いバンドですが、「The Church」や
「Patrick Bateman(個人的には超名盤)」はともかく、このアルバムは初心者も問答無用で
引き込むくらいにブラックの魅力に満ち溢れたアルバムだと思います。

最近はXASTHURを始めとして、LEVIATHANやJUDAS ISCARIOTなどのアメリカ産のブラック
メタルバンドが注目を集めてますが、このKRIEGももっと評価されても良い存在だと思います。
Usher-to-the-ETHER 2007年3月8日(木)10時45分

ファストブラックです。

MARDUKをどんどんアングラにしていくと辿り着きそうな型で、楽曲の魅力を「速度」が大きく占めてます。インスト入れてまで楽器陣に焦点が絞られてもいるくらいです…が、ギターリフは、MARDUKなどと較べると全然動きのない平坦なものばっかりで、フックも最低限しかない感じ。
ただその分、1曲の時間が基本3分ほどになっており、アルバムの構成もコンセプトアルバムのように整えられてる気がします。終わりの方なんか特に。

演奏はしっかりしていて、音質もクリアではないにせよ耳障りでもなく(ギターが普通に聴こえる)、VELVET UNDERGROUNDのカバーまでやってるし、メジャーブラックから一歩泥沼に踏み込む音源として適しているかな、と思います。


前作「DESTRUCTION RITUAL」、同年発のEP「PATRICK BATEMAN」とは全く違う音楽だと考えた方がいいです。
木札 2007年5月23日(水)22時59分

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