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DESTRUCTION RITUAL / KRIEG
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「拷問以外何物でもない音楽作ったぜ!!」と誇らしげに書いてある2002年発2ndなわけですが、まあその通りです。前EPより音量が上がってボーカルに幅広いおぞましさが出て来て、その分ギターが聴こえなくなってます。最早何弾いてるかほぼ分かりません。
当然、格好良いリフとかないです。耳に残るフレーズもないです。魅力的な楽曲構成とかもまあ、ないです。

でも、これで正解です。

だって拷問だから。


いや、KRIEGのスタイルはボーカルを中心とした衝動的プリブラなんで、楽曲的な発想は逆に衝動のクオリティを下げるんだと思います。だからギターは、リフじゃなくて、ノイズめいた方がいい。KRIEGにおいて重要なのは楽曲ではなくて音像なんでしょう。初期BEHERITが近いんじゃないかと思うんですけど。


次作「THE BLACK HOUSE」のような迫力あるブルータルな音像ではなく軽ーいですが、これは素晴らしいものです。似たような曲が11曲約44分も続くんでかなりしんどい。本当、拷問です。つまりは、傑作です。ドラマーは引き続きDuane Tilminです。
ちなみにこのアルバムにはベース・ギターが用いられてないそうです。そう誇らしげに書いてあります。
木札 2007年3月13日(火)22時5分

2002年発表の2nd。

やっちゃいましたね、KRIEG。
遂に出た、必要なもの(ベース)まで取っ払ってしまったプリミティブブラック(笑)。
作風は、頭四曲がEP「The Church」の再録である事からも分かるように、同EPと
同じ路線…つまり、フレーズが不明瞭になるまで歪んだギターがファストなドラムに乗り、
その上に苦痛に満ちたヴォーカルが乗っかる、かなりカルトな路線です。
…ただ、音源としての魅力は「The Church」よりも数段上だと思います。

まず音質はベースを抜くという暴挙を犯してまでシャリシャリした、低音の効いていない
音像を手に入れている上に、音が小さく迫力に欠けた「The Church」と比べて音量もまとも。
ヴォーカルもまだ「The Black House」の時のような咆哮ではなく、いかにもブラックな
がなり声なんですが、マジでアイアンメイデン(もちろん拷問器具の方)に入れられたら
こんな悲鳴を上げるんじゃないかと思うような声で悲鳴を上げたり、何かを訴えかけるかの
ように叫んだりしてて圧倒的な迫力や狂性を手に入れてます。「耳で聴く拷問」みたいに
書いてありますけど、拷問に遭ってるのは聴き手よりもImperial本人なのでは(笑)

私も木札さん同様、KRIEGの(この路線での)魅力は音像だと思うので、上記のような要素が
パワーアップしたこの作品は、以前よりも魅力的といって良いと思います。
特にブラック特有のシャリシャリした音像フェチならば間違い無くツボにはまるかと。
でも、恐いもの見たさだけで買うと流石に後悔するかも…(笑)。覚悟が出来たら是非。
Usher-to-the-ETHER 2007年5月12日(土)21時20分

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