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ASYMMETRY / 大鴉
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沖縄から出た新星・大鴉(たいあ)の1stアルバムです。と言っても、地道にライブ活動を重ねた上での音源発売なので、演奏、歌唱共に熟練の域に達しています。衝撃度からすれば陰陽座の「鳳翼麟瞳」を聴いた時のソレを軽々と凌駕しています。

「Prayer」のイントロからAメロへの流れは芸術的ともいえますし、メインリフが非常に印象的でした。スピーディーな「さくら」のリフと、ウラのKeyの音の絡みには非常にダイナミックです。ギターソロもメロディアスで最初の2曲でハイライトを作ったと思いきや、「さいはて」のグルーヴ感でさらにテンションが上がります。そしてバラード「夜が明けるとき」は、心が安まりますし、非常にセクシーな曲です。「gray ocean」のドラマ性、「Bewhere」のギターリフとキーボードリフの交錯する中で聞こえるヴォーカルメロディや、ギターソロの締めを飾るフレーズからの歌メロに入る展開など、全曲のクオリティが高いです。

叙情性を有する星花さんのヴォーカルは、いい意味でアクが少ないですし、楽曲全体もまた、非常に魅力的です。陰陽座のような「一見さんお断り」な空気がありません。各パートが追いかけたくなるような印象的なラインを奏でながらも、決して難解ではありません。

そして、随所に出てくる「和」の要素が非常に好みであるというのも思い切りハマったポイントです。

しかも、メタルの力強さ、緩急のつけ方という基本的な所はしっかり抑えられていますのでメロディアスな系統にありがちな「メロはいいけれども小綺麗でロック/メタルのダイナミックさに欠ける」面が見らません。そこが強みでありましょう。
メタルを知らない一般リスナーを取り込むような音楽性でありながら、メタルヘッドをも喜ばせる、個性と大衆性のバランスに思わず唸りました。

これほどのアーチストがなぜに今まで脚光を浴びなかったのかと思いますし、もっとメインストリームに出てくるべきです。

Metropolis 2007年3月17日(土)10時8分

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