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RELAYER / YES
難解だし、ガチャガチャうるさい。おまけに録音状態もよろしくない。
しかし、名作である。
詠唱Soonで知られるThe Gates Of Delirium、Howeの超絶技巧なギターが目立つSound Chaser、いかにもYESらしいTo Be Over。名曲満載。
CLOSE TO THE EDGEと比較しても、遜色ない作品であると思う。
「危機」がエスニックなコード(この場合、音楽的な「和音」という意味のコードではなく、「規範」や「決まりごと」という意味)を組み合わせ構築した録音芸術だとすれば、「リレイヤー」はインプロヴィゼーションの中から偶発的に発生する素材を吟味して練り上げたような印象である。
それだからこそ、突然訪れる「Soon」の美しさが際立っている。
世間一般的にYESに対して持っているイメージで聴くと違和感を覚える(いわゆる異色作というヤツですね)でしょうが、しかし十分なクオリティを備えた名盤だと思います。
ただ、音が粗いし無秩序で難解な故に、他のアルバムよりもじっくり聴き込まないとなかなか良さが分からないかも知れないですね。
皆さんと同様、Close to the Edgeと同等のクオリティを誇るアルバムだと思います。
これも前作同様聞き込む必要があるようで、「コアなファンに人気のあるアルバム」ということになってしまってますね。
数あるイエスのアルバムの中でも、最も難解でとっつき辛い作品だと思います。
これからイエスを聴こうという人は、後回しにした方が無難かと…。
しかし、じっくり腰を落ち着けて聴くと素晴らしい一枚です。
「錯乱の扉」「サウンドチェイサー」のスリリングで、緻密な音世界はハマると
病み付きになります。彼らの作品のなかでは、最もプログレッシヴなものだ、
と云えるでしょう。
リック・ウェイクマンが脱退、スイス出身のパトリック・モラーツが加入した唯一の作品。
モラーツはほぼ完璧にウェイクマンの脱けた穴を埋める健闘を見せているどころか、技術的には前任ウェイクマンよりモラーツの方が上だということを証明している。
全3曲収録。3曲とも素晴らしいが、メタルフリークには是非、2曲目のSound Chaserを聴いてもらいたい。
恐らくYES史上、最もメタリックでヒステリックな曲だと思う。
この曲はRUSHもDREAM THEATERもTOOLも、そしてYES自身もライヴで再現することは難しいのではないだろうか。
入手してから好きになるまで1年以上の時間を費やした一品。
だって、わけわかんなかったんだもん。
当時は好きになった後になっても「何でわざわざ一ファンの俺が作品を"理解"しなくちゃならんのだ・・・」と思ってました。今でも少し思ってます、ハイ。
しかしあの「うるさい雑音、錯綜する音階の羅列」が、一つのフレーズとして頭の中でピンと繋がった瞬間の驚きと喜びが、未だに俺がYesの世界から離れられない一因となっています。
錯乱の扉は衝撃的。エネルギーの放出量は危機をも凌駕している。
初めはわけわかんないね、確かに。
初聴で絶対好きになれないでしょう。でも何回も聴いて構成が理解できてきたら
もの凄い病みつきになるんです。
危機等他のイエスアルバムは初聴の印象からその後余り変化はしないけど、
これは0からグイグイ上がっていく感じ。それはどこまでいっても止まることを
知らない。聴いた回数だけ感心させられるアルバムです。
深すぎる。
3日前に買ってきました〜。「THE GATES OF DELIRIUM」と「SOUND CHASER」にハマってます。そこまで難解でしょうか?聴きやすいと思いました。(そういえば海洋地形学の物語が難解。。。)
SOONが、、、THE GATES OF DELIRIUMに登場してて、驚きました。
なぜなら、SOONが収録されてる35周年記念盤を先に聴いていたからです。てっきりSOONは単独の曲だと思ってたのに、大曲の一部だったとは。。。
とにかく、1・2曲目最高です!特に2曲目のSOUND CHASERは脳天直撃(?)です。
確かに『海洋地形学の物語』の20分第の曲4連発に比べたら聴き易くなりました(笑)。
今作のメインでもある「Getes of Delirium」はややこしい部分もありますが、ちゃんとキャッチーで歌える楽曲ですし、インスト・パートの戦場にいるようなバトルは圧巻です。今作だけで脱退してしまうパトリック・モラーツもとても良い仕事をしていると思います。
「Sound Chaser」は、こいつら何やってんだ!?って思います。もう笑いが出ますね。物凄い演奏能力です。複雑で摩訶不思議な楽曲なんですが、意外に親しみ易かったりします。終曲「To Be Over」はお疲れ様でした、と言わんばかりにゆたっりとした曲で癒されます(はぁ〜疲れた)。
とにかくYESのアルバムでは必聴盤だと思います。
ジャケットはあんまり華やかではないですが、これもロジャー・ディーン節の効いた奥行きとSF的な世界が描かれていて好きです。
聴けば聴くほど深みが出る一枚(というか一回聴いて分かったら凄いと思う・笑)。
大ロックンロール組曲「錯乱の扉」と超絶技巧「サウンド・チェイサー」に「トゥ・ビー・オーバー」。この配列がすばらしい。
むむっ!いいではないか。このアルバムはなかなかいいではないか!
"The Gates Of Delirium"はもちろん、スピーディで緊迫感のある"Sound Chaser"はマジで最高だね。いいではないか!アルバム全体のベースの音量が程よい。
Best Tune "Sound Chaser"
買い度…80%
なんと言ってもThe Gates Of Delirium。
じわりじわりと盛り上げ、六分過ぎあたりから"Listen・・・"と歌い始めるジョンのヴォーカル、スティーヴのギターの悲壮さには目頭が熱くなる。
文句なしにYESの最高傑作。
初めて聴いたときの困惑っぷりは海洋地形学どころの騒ぎじゃなかった。
キーキー騒いでよるなぁ・・・ともうずっとポカーンと。
だがしかし聴衆が置いてけぼりになりがちなプログレ界にあって、積極的に揺さ振りに来てくれるから慣れるまでそんなにかからないと思われる。
今ならボーナストラックが付いてお買い得。
中曽根栄作 2007年11月4日(日)11時13分
このアルバムは随分と好き嫌いが分かれると思います。
と言うのも、この作品はYESファンの大部分が想像されるであろう
YESサウンド(「危機」「こわれもの」「サードアルバム」あたり)とは雰囲気が
ガラリと変わっている作風だからです。
それもこれもこのアルバムで参加しているパトリック・モラーツの
意見がかなり尊重されたから、だと言われていますが。
1曲目、3曲目は割とこのアルバムまでのYESらしいと言えます。
が、2曲目はイントロだけ聴くと
まるでカンタベリー系ジャズロックバンドの曲のようです(笑)。
とは言え、作風が違うことによる違和感は流石に90125YESほどでは無いので
YESだけでなくプログレ全般を受け付ける人であれば、スリリングなパートも
多く楽しめる一枚だと思います。
全曲どれも長いですけど、「危機」「海洋地形学・・」などで
大作にも慣れている人からすればけっして
無駄に長い、とは感じない出来だと思います。
個人的にはYESのアルバムの中では好きなアルバムランキングの上位に食い込む
好盤ですね。
1曲目がすごく好きです。若い頃には理解できなかったアルバムですが…
年を重ねるとこのアルバムのよさが解ったような気がします。
あと、アルバムジャケットが秀逸です。なんか、いいなあ〜