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FROM ALL OF US TO ALL OF YOU / MARINO
ドイツで録音された'85年発表の3rdアルバムである。
MARINOは、渋い、激しい、切ないといった男の哀愁が似合うバンドである。
このような日本のHM/HRバンドは少ない。
そこに、私にとってのMARINOの存在価値があったように思う。
しかし、大きな難点もあった。
それは、ヴォーカリストの力量不足である。
まあ、これに関しては、個性的な声質と相まって、"味"ととれないこともない。
もっといけないのは歌詞である。
これに関しては当時の他の日本の多くのバンド同様の問題を抱えていたが、
陳腐で、聴いている方が恥ずかしくなるといったクサい歌謡曲路線である。
日本語であるだけにダイレクトに稚拙な詞が伝わる。
歌詞を変えれば名曲というのが多いだけに残念である。
しかし、ギタリストはテクニカルで骨のあるプレイを聴かせ、才気が溢れている。
塚本林之助 2007年4月14日(土)17時30分