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BLOODY VIVALDI / THE GREAT KAT
正常な神経の持ち主なら、レジへ持って行くことを躊躇せずにはいられない、負のオーラ撒き散らしまくりの
ゴアゴアなジャケット・アートワーク(血塗れで絶叫するTHE GREAT KAT様)が目印の、'98年発表の4曲入りEP。
女性Voと、ジュリアード卒の腕前を持つG、そしてバイオリンをフィーチュアして激烈に疾走しまくるスラッシュ・メタル・・・
と聞くと、さぞかし芝居がかった格調高いドラマチックなサウンドを想像されるかもしれないが、GREAT KAT様は
そんな常人の予想の遥か斜め上を行く、芝居は芝居でも下北沢の小劇場で公演されてる、チープでビザールな
アングラ芝居の如きイカレた・・・もとい、イカしたスラッシュ・サウンドで我々の度肝を抜いてくれます。
EPのタイトル通り、ヴィヴァルディの“四季"と“カルメン幻想曲"をスラッシュ・メタル風にアレンジした、
バイオリンの音色が良い感じのスパイスになっているインスト・ナンバー①④は兎も角、
歌入りの②③に於かれましては、ファン(奴隷)なら狂喜乱舞、そうでないならゴミ箱行確定と、
評価がハッキリと分かれる(圧倒的に後者が優勢)THE GREAT KAT節炸裂しまくりの1作に仕上がっております。