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THE INNER SANCTUM / SAXON
2007年リリース。
あのサクソンが、メロディアスハード寄りになって、
入魂の一作を作り上げた。
昨年来、私はハードロック復権を強く訴えてきたが、
その潮流は大物アーティストも含めて、全世界的規模で、
異常な盛り上がりを見せている。
本作も、大英帝国の名に恥じない、彼らのキャリアの中で
最も重厚で、尊厳のある作風に仕上がっている。
素晴らしい、あまりに素晴らしすぎる。
世界規模のメロディアスハードの流れは、もう誰にも止めれない。
サクソンのこの偉大なる作品に痺れて欲しい。
本作は、彼らの最高傑作であり、ブリティッシュハードロックの
歴史に、その名を残す、超々名盤である。
私は、震えが止まらない !
結成26年のSAXONが放つ新作"THE INNER SANCTUM"は全くその年齢を感じさせないパワーのこれぞブリティッシュヘヴィメタルの王道というべきアルバムに仕上がっている。
もちろん前々作KILLING GROUND、前作LIONHEARTの流れからも今回の作品が期待を裏切るわけもなく、かと言って革新的なことをやる訳でもないブリティッシュヘヴィメタルの王者SAXONの音そのものである。
SAXONはアルバムタイトル曲がベストチューンの場合が多い。LIONHEART,KILLING GROUND,DOGS OF WAR,POWER AND THE GLORY・・・しかし今回はアルバムタイトル曲が存在しない。また突出した曲も無い。でもアルバム全体がいいという印象を受けた。スピードナンバーのSTATE OF GRACE〜LET ME FEEL YOUR POWERが聴き所ではあるが、バラードRED STAR FALLING,キャッチーなI'VE GOT TO ROCK,IF I WAS YOU、ライブで定番となりそうなASHES TO ASHES、大作ATILA THE HUNと非常に充実な内容です。前作LIONHEARTも素晴らしかったが後半にかけてやや失速気味だったのを思うと今回は最後までテンションが下がらない。
SAXONの魅力はブリティッシュヘヴィメタルらしいヘヴィでハードな音造りとともに、メロディアス・・いわゆる最近流行のメロスピとかと違う何と言うか独特の憂いに満ちた部分だと思う。これはSAXONが試行錯誤していた中期に培ったものだと思うし、本作にもそういった部分は生かされていると思います。
日本ではなかなか取り上げられないSAXONですが、10月には念願の来日(ラウドパーク出演)もあるしSAXONのアルバム中でも最高部類に来るであろう"THE INNER SANCTUM"を聴いてほしい!
これすごいね。
彼らの最高傑作じゃないの。
震えたよ。
07年発表の17枚目のスタジオ盤。
“Unleash The Beast"以降完全蘇生し、勢いにのるSAXONがまたまた名盤を作り上げてきた!
前半の荒々しい3曲でパワー全開、続く哀愁漂う“Red Star Falling"は鳥肌モノの名曲だと思う。中盤はいつものSAXON節だが、安心して聴いていられるし、“Ashes To Ashes"の歌詞も是非読んで欲しいSAXON魂が綴られている。そしてラストは今やJUDAS PRIESTとSAXONしか醸し出せないであろう壮絶なブリティッシュヘヴィメタルソング“Atila The Hun"で締めくくられる。
全10曲(実質9曲)ってもの緊張感が保てて好感が持てる。
BON JOVIよりも随分年長者なのにいまだに衰え知らずのヘヴィメタルを貫き通しているこの姿勢を是非日本のファンには評価して欲しい。そして昔肩を並べてたIRON MAIDENに再び肉薄してきたその不撓不屈の精神を感じ取って欲しい。
鷲は再び時代の風を受け気高く舞い上がり、そして日出ずる国に舞い降りる!
SAXON、最高だ!
ブリティッシュヘヴィメタル以外の何物でもないアルバム。
①State Of Graceの、イントロ〜ボーカルメロディが、このアルバムの素晴らしさを期待させ、②Need For Speedの昔の名曲を思い出させるスピード感、③Let Me Feel Your Powerは重厚だが疾走感があり、ライブだと絶対に盛り上がりそうな曲。
頭3曲聴いただけで名盤とわかるアルバム。
その他も曲が粒揃いで聴くものを飽きさせない。
国内盤はボーナストラックで、ライブが5曲も入っているのもうれしい。
とにかくここまで正統派なヘヴィメタルアルバムを聴いたのはひさしぶりだ。
本当に素晴らしいアルバムだ。
これはかなりイイ!俺はサクソン聴くの今作が始めてなんでほかの作品はどうだかわかりませんけど、モダンな要素も思いのほか少ないしメロディーがすごくわかりやすくていい!なんかSAXONってのっぺりしたイメージだったんだけど、すっげえ攻撃力あるよね。
①State of Graceは雰囲気も幻想的でかっこいい勇敢な感じ。ギターソロもめっちゃメロディックで気持ちいいんだけど。
②Need For SpeedはNWOBHMっぽいリフでキマってます。へヴィなこのリフはRIOTにも通じるなあ。
③Let Me Feel Your Powerは再結成後のアンセム(バンドの方ね)を思わせる走り方!ドラムも本当に80年代初頭から一緒にやってるの?ってうたがうほどのツーバスドコドコぶり。
④Red Star Falling。この歌詞は重厚でいい。ビフの歌唱が年に似合ってて渋くて凄みがある。この人特別うまくもないけどすっごく好き。ツインギターもマジMaidenみたいで心地いいんだなあ...
⑤I've Got To Rock (To Stay Alive)は凡百のバンドがやってもつまんないんだけどこのバンドは華があるからいい感じ。
⑥If I Was Youはへヴィでいい感じ。でもさびはめちゃキャッチー。
⑦Nowhere Fastは80年代の匂いがする。ビフの歌唱もいいがちょっと普通かな。よく出来てはいるけど。
⑧Ashes To Ashesは最初はなんとも思わなかったんだけど後にかっこよくなっていきます。ライブですごく盛り上がりそうなんだもん!間奏のチャントとか、ギターリフの隙間にビフと客がシャウトしそう。ってか絶対するよね。ライブいきてえ。
⑨Empire Risingは次の曲のためのイントロ。
⑩Atila The Hun、リズミカルなリフで始まる。そのすぐ後怪しいメロディをギターとボーカルが始めるが、また疾走していく。かっこいい!でももう少しメリハリをつけてほしかったかな、王道なんだが...アルバムで唯一曲がおぼえにくい感じ。かっこいいんだけどな、各パートは。
ボーナスもいい感じです。ライブにいきてえ。⑬Back To The Wallはスピード感があって楽しい。⑫747(Strangers In The Night)ももちろんいい。これは何のテイクですか?
個人的にはJudas Priestの最新アルバムはもっとこういう(Tracks 1-3、10)爆リフ突進的にしてほしかった。Iron Maidenには望まん。
正統派メタルそのもの。生半可なメロハーが陳腐に聴こえるほどの叙情性と、
生粋のパワーメタラーをひれ伏させるエネルギーが同居してる。いい意味で
全然ベテランらしくない。これを聴かずして何を聴く!?
今のJudas Priest・Iron Maidenにはこれほどの内容のものは作れないと
俺も思う・・・
最近聞き始めましたが、もっと早く聞いていれば、ラウドパーク07の二日目も行ってただろうなあ。泣
Saxonて少し聴いたことがあるくらいでアルバム持ってなかったもんで、お初でした。第一印象はイマイチ。正統派メタルだ。って感じだったけど、何回か聴いてたらはまった感じ。
気に入ったのでその後Saxonのアルバム結構買ったけど、どうも個人的にはこれが最高傑作っぽい。サウンドプロダクションも過去最高だと思うし。
昔ながらの本物のへヴィメタルと言っておきましょうか。ここまでへヴィメタルなアルバムって今の時代少ない(珍しい)んじゃないでしょうかねー。
それにしてもおっさん軍団凄いよ!かっこいいじゃん!
来年春頃新作が出るようなのでそれも気になるところ。多分、今、全盛期を迎えてるバンドなのでは?いや、そう思いたい。これから花咲くバンドになって欲しいですなー。
ライキチ 2008年12月31日(水)10時45分
Saxon流パワーメタルの完成形、ではないでしょうか。
皆さんが書いておられる通り、今のメイデンやジューダスでは望むべくもない、
良い意味でベテランらしからぬ迫力を保っています。
Loud Park Osakaでライブを初体験しましたが、ヘッドライナーのアクエネを完全に凌駕していました。
日本ではアクエネの人気が高いので、ヘッドライナーは譲っていましたが、
内容は個人的にSaxonの勝ちでした。
いやはや、本当に凄いバンドですよ。
大英帝国の誇りだと思います。
『FOREVER FREE』('92年)以降のSAXONのアルバムにハズレはないが、取り分け00年代突入以降は、全盛期の
名盤と比較しても何ら遜色ないハイレベルな作品を連発しており、特にこの17thアルバムはその中でも屈指。
圧倒的個性と説得力でもって聴き手を捻じ伏せるビフ・バイフォードのVo、力強く骨太なGリフ、タフでソリッドなリズム、
それに湿っぽくならない程度にフィーチュアされた憂いを帯びたメロディ(2本のGが良い仕事してます)とが、
一丸となって突き進む武骨で男気溢れるサウンドは、これぞ英国産HM!といったカッコ良さに満ち溢れ、
中でも、荘厳なイントロに導かれて走り始める劇的なOPナンバー①に始まり、地響き立てて爆走する
疾走チューン②を経て、本編最初のハイライトと言うべきメランコリックにして重厚、且つドラマティックな
名曲③へと雪崩れ込むアルバム序盤の見事な流れは、現在のSAXONが第2の黄金期にある事を端的に物語る完成度の高さ。
そして後半には、叙情的なインストの小曲⑨から繋がり、アルバムを壮大に締め括るエスニックなエピック・チューン⑩が
控えるという、全く持って隙のない構成。(大量に収録されたボーナストラックの存在は賛否分かれるかな)
ベテランらしい重厚感溢れる佇まいと、ベテランらしからぬ活きの良さが無理なく同居した逸品。
本作リリースに伴うLOUD PARK 07でのライブの盛り上がりっぷりも圧巻でしたね。