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HANGMAN'S HYMN / SIGH
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2007年発表の7thフルアルバム。
私はSIGHを聴くのはこの作品で初めてなんですが、冗談抜きで感動しました。
こういう素晴らしい音に出会ったときの喜び、驚きこそが私にとって音楽を聴く醍醐味。
…それを再確認させてくれる、凄い作品でした。今まで聴かなかった自分が憎い…!!

音楽的には、簡潔に言えば解説にもあるように、シンフォニックな要素を取り込んだ
スラッシュ寄りブラックという感じ…なんですけど、この感動はとてもそんなものでは…。
まずシンフォ要素が凄く、咆哮するブラス、舞い踊るストリングス、畏怖を覚える程に
荘厳極まりないクワイアなどが、燃えさかる地獄の劫火のような視覚的イメージや、それに
骨まで焼き尽くされるような感覚的イメージを喚起します。
ど派手なオーケストレーションではANOREXIA NERVOSA辺りを思わせますが、取っ付き易さや
曲・アルバムの構成では上と言えるかもしれません。
…ここまで派手な音だと、ブラック好き以外にもクサメタラーの意見も聞いてみたいところ。
意外とこれ聴いてガッツポーズしてしまう人も多いのでは(笑)

また、アルバムを通して歌詞やメロディにおいて、ある曲での重要なフレーズが他の曲でも
用いられていたり、コンセプチュアルな構成になっており、特にタイトルトラックのサビメロは
1曲目や5曲目のエンディングを始めとして、7曲目のサビや第三幕の序曲などアルバム中に
幾度も登場する重要な主題になってますが、そのメロディが神懸かってる(ブラックメタル的に
言うと「悪魔的」の方が正しいかな?)ので、何度聴いても悶絶できます。
ぶっちゃけ、このメロディだけでも2500円は惜しくないと思えるほど良いメロディです。
そして遂にタイトルトラックのサビでそのメロディが来た時の感動といったら…。
解説や対訳も本人の筆によるもので、アルバムの音楽的仕掛けや歌詞の内容などに
言及しており、より感情移入しより楽しめるものになっているのもいいですね。

…それだけでも充分過ぎるくらい素晴らしいアルバムなんですが、真に凄みを感じるのは
それらの要素にリフ捌きのかっこよさだったり、ブラックとしては珍しく全曲Gソロがあったり
ヴォーカルの絶叫だったりといった、メタルとしてのかっこよさの根幹が全く飲み込まれて
いないことかもしれません。ブラックメタルとしてというより、純粋にメタル音楽として
かっこいい音楽だと思います。ブラック好き以外にもそれ程敷居は高くないかと。
ヴォーカルはブラック特有の喚き気味のデス声で、鋭くキレがありこれも実にかっこいい。
曲によっては悪魔の嘲笑までこなしていてかなりの表現力です。

…たまに洋楽にかぶれすぎて日本の音楽を切り捨ててしまう人がいますが、私的には
そういう人はムカつくというより可哀想です。こんな素晴らしいものを拒んでいるのだから。
ほんと、日本に生まれて、メタルを愛するようになったにも関わらずこの作品を聴かずに
死ぬなんて大いなる不幸ですよ。なので、そういう人も下らない洋楽コンプレックスなど
とっとと捨ててこれ聴いてぶっ飛んで下さい。世界が変わるかもしれませんよ。
言うまでも無く、日本のメタルやブラックが好きならば当然必聴。

今ブラック基本の名盤X枚とかいう企画をやったら入るんじゃないでしょうか。
っていうか私が撰者だったら間違い無く入れます。
長くなりましたが、とにかく凄い作品という事です。是非聴いてみてください!!
メタルを愛聴する全ての人にお勧めしたい大名盤です。
Usher-to-the-ETHER 2007年5月23日(水)16時47分

SIGHの作品を聴いたのは今作が初めてでしたが、これは間違いなく名盤ですね。

大胆なシンフォニックサウンドにスラッシュ寄りなリフと全曲で導入されているギターソロに、川嶋未来氏のガナリ声とバッキングヴォーカルの掛け合いが見事な形で展開されており、全10曲収録ながらも最後まで一切ダレルことなく、一気に聴き通せます。

因みに、ブラストビートといったものは一切使われていません。

Usher-to-the-ETHERさんの仰る通り、日本のバンドだからといって聴かず嫌いをしているメタルファンの方は絶対に後悔すると思います。それだけ素晴らしい内容に仕上がっています。
J.K.O. 2007年6月2日(土)17時16分

同じ日に発売されたディムボガーよりこっちのほうが上っしょ、うん
シンフォニックかつスラッシー、邪悪な雰囲気のアルバム

個人的にはアルバムの中で一番ストレート(多分)なDEATH WITH DISHONORがお気に入り
これは公式サイトでもDLできるから聴いてみ
ホイレキシレア 2007年6月16日(土)0時29分

Sighはこのアルバムで初めて聴いたのですが、これはいいですね!
曲はB級スラッシュっぽい要素をとりいれて、仰々しいシンフォニックなアレンジを施しています。
またリフのフックも満載で全体的に非常にとっつきやすい、全編にわたって一気に聴ける作品だと思います。
でも結構メロディがクサく、ブラックメタルとしてみてみると「?」と感じるところもあるためそこで好き嫌いは分かれそう…。
個人的にはこーゆー音楽はあまり聴いたことのない素人なので結構新鮮に聞こえました。
クサいメロもそれほど苦手じゃないし、攻撃的ながらも美しく荘厳さを感じさせる雰囲気やメロディはツボでした。
日本のバンドだからって馬鹿に出来ませんね(笑)。非常に完成度の高いメタルの作品と言えるでしょう。
norizi 2007年9月8日(土)23時29分

同じ日本のBlood Stain Childの1stミニアルバムと同じ香りがします。
あれのクサさを若干減らして荘厳さ大増量した感じでしょうか?
自分のようなデス声クサメタラーなら悶絶必至間違い無しです。
黒バット 2007年12月31日(月)6時7分

個人的にはブラックというよりはシンフォニックなデスなんで
メロデスリスナーに結構受けるんじゃないかと思う。
他ではなかなか聴けない攻撃的なシンフォアレンジが随所で聴けるので、
シンフォ系が好きな人も一聴の価値はあるかと。

良くも悪くもB級臭いデス声がネックになるかも、最初声がちょっと苦手でした。
カズチン 2008年1月1日(火)17時40分

海外でも高い評価を得る、東京出身のブラック・メタル・バンド(と狭い枠内で括るには、最早無理のある存在なんだけど)
が'07年に発表した、人類への絶望を4幕構成で綴った、セミ・コンセプト作(?)の7thアルバム。
DEATHやOBITUARY等での活動で知られる辣腕ギタリスト、ジェイムズ“渡り鳥"マーフィがマスタリングを手掛ける本作は、
ここ数作で目立っていた実験色や、アバンギャルドな難解さが払拭され、ストレート且つタイトに引き締まった楽曲は、
バイオレントであると同時に、かなりキャッチー。1stや2ndの頃を彷彿とさせる、ささくれ立ったアグレッションや、
爆発的な疾走感が全開で、全10曲、一瞬たりともテンションを緩めることなく、走って走って走りまくる、
まるでSIGN版『REIGN IN BLOOD』といった趣きの仕上がり。
わめき型の絶叫Voや、歪んだ音色でシュレッドされるGリフにブラック・メタル時代の面影を留めつつも、嘗てないレベルで
クラシカルなオーケストレーションが大胆に導入された作風は、RHAPSODY辺りのシンフォニックHMバンド群と比べても
何ら遜色はない、スケールの大きさとドラマ性の高さを誇るが、このバンドの場合、ヒロイックな高揚感なんぞ微塵も
感じさせず、荘厳さや大仰さが、飽くまで禍々しさ、邪悪さ、絶望感といった負の要素を強調するための
手段でしかない点が非常に「らしい」ところ。
RPGで、地図もなしにセーブ・ポイントが全くない地下迷宮を彷徨った挙句、レベルが違うモンスターに
次々に襲いかかられて涙目になった時の気分が追体験できる1枚。・・・例えが悪い?
火薬バカ一代 2008年2月21日(木)21時54分

個人的にはこれはダメでした。
もっとブラックメタルから遠ざけてみたら好んで聴けた気がするのですが…。

しかし大胆なシンフォニックさがウリで、メロディーの良質さが目立ちます。
ブラックメタラーより、デス声がいけるクサメタラーの方がオススメは出来るでしょうか。
snilor 2008年2月26日(火)11時51分

この展覧会の絵的なアルバム全体の構成力と言い、
シンフォニックでメロディアスながらもブラック的な魅力を
感じさせる名作。SIGHを初めて聞くならまずこの作品からどうぞと
言いたいくらいの力作であると思う。個人的には、メロディの本質に
オーセンティックなヨーロピアンHMを感じるところがまた良い。


Vlad 2009年3月31日(火)17時52分

最初は日本人かよ(笑)

とか思って聴いてみましたが…

洋楽万歳だった自分が恥ずかしいです
No Name 2010年1月28日(木)23時58分

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