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DOL GULDUR / SUMMONING
3rdアルバムです。
これ以降の作品に見られるような鼻血ものの勇壮さや超がつくようなゴージャスな雰囲気はまだ控えめで、
彼らの作品の中では最も淡々とした切ない作風です。キーボード主体に
ゆったりと大河の如く流れる悠久のサウンドは、聴く人を深遠な世界に誘い込み、
容易には抜け出しがたい瞑想状態へ連れて行ってくれる事でしょう。
なんとも儚く厭世的な雰囲気を、邪悪さではなくファンタジーな要素の中で無理なく展開させていく手腕は流石です。
よくゴシックやヴァイキングと同列に扱われがちですが、それらとは明らかに異なる
SUMMONINGならではのオリジナルなドラマティックブラックと言ったところでしょうか。
といってもブラック的な要素はヴォーカルとノイジーなギターだけですけど。
「Lost Tales」の一曲目あたりに痺れた方にはぴったりだと思いますよ。