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VICTIM OF THE SPOTLIGHT / WHITE WOLF
奇跡の復活作だそうです。ちなみに、昔のことは知りません(いいのか?)。
昔のLEATHERWOLFみたい、ということで購入。
うおお、びっくりするほど80年代!タイムスリップしたようだ!
強烈な泣きを発するメロディがたまらん!随所がRAINBOWっぽいし。
何か、ハードロック初めて聴き出した時の感触を思い出したよ!
昨年購入した作品の中で、これは買って得したと思ったのがこの作品だった。期待感ゼロというよりも、ついでに買った作品だったし、何気に聞いたが案外お気に入りの作品になった。
このバンドのバイオなんて気にする必要はない。この作品に存在する泣きは、あの80年代前半の欧州的泣きの世界である。古臭い展開と独特の世界観は、逆にすごく新鮮である。
楽曲に物足りなさは多少あるけれど、でもこの作品僕は好きである。
僕も同感です。できるだけのメロディを詰め込んだ感じです。僕も期待感ゼロでした。
ボーカルがグラハム並みの熱さです!グラハムは完全無双だがこの人は完璧までは上手くない。でも、それがまたいい味!
普通の視点から見るとかなーり上手いし、すごく一生懸命な歌です。
ESCAPE RECORDSの後押しと、北欧ミュージシャン達のヘルプを受けて、中心メンバーだったドン・ウィルク改めドン・ウルフと、
カム・マクレオドが再びタッグを組み奇跡の復活を遂げたWHITE WOLFが、実に21年ぶりに発表した3rdアルバム。
太くマイルドな声質でパワフルに歌い上げるVoに、緩急自在に泣きのメロディを奏でるG、効果的にKeyを取り入れ、ドラマティックに
紡ぎ出される曲展開、ダブル・ボーカルが生み出す美しいハーモニーetc・・・と、本作で聴く事が出来るのは、Keyがやや奥に
引っ込んでメタリックな感触が増したこと以外は、まさに全盛期のWHITE WOLFをそのまま現代に蘇らせたかのようなサウンド。
収録曲のほぼ全てが80年代に書かれていたらしく、美しく劇的なイントロで幕を開ける、彼らならではの
哀愁のHRサウンドの侘び寂びが詰まったOPナンバー①を聴いただけで、完成度の高さは確信出来るというもの。
全13曲収録とあっては流石に中盤でダレを感じなくもないが、前述の①に始まり、ドン・ウルフとカム・マクレオドの
ツイン・ボーカルが楽曲を盛り上げる②、リードVoにGにとカム大活躍の、本編ハイライトを飾る哀メロ・チューン③、
後期RAINBOW風に疾走する④、メロウな叙情ナンバー⑤と、「この1曲を聴くために作品を買う価値あり」級の
名曲が連打されるアルバム前半、そしてバンドのテーマソングと言えなくもない勇壮な⑩、憂いに満ちた⑪、
ハードなアルバム表題曲⑫といった、アルバム終盤の畳み掛けが非常に強力な為、それも大きな傷にはなっていない。
2nd『ENDANGERS SPIECEIS』を大きく上回り、名盤『STANDING ALONE』のクオリティに肉薄する力作。
WHITE WOLFファンは勿論のこと、そうでない一般のHR/HMリスナーにも強力にアピールする1枚かと。