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HARVEST / NAGLFAR
タイトル・トラックの「HARVEST」には泣かされっぱなしです。
5thアルバム。ボーナストラック込みで10曲入り。初回版にはDVDがついてきます。
今作でクリスはヴォーカリストに専念し、モーガン・リエがベースとして加入しています。
さて、今作のタイトル「Harvest」ですが、これは「実り、収穫」の意で今作では「人類」を意味し、
実った人類は最終的には死神に刈り取られてしまうちっぽけな存在だという思いが込められているそうです。
そんな荒廃とした世界の始まりを告げる①は、延久のついたリズムでダイナミックに展開する重厚な楽曲。
この楽曲で今作はファストでアグレッシヴなだけではなく、延久のついたドラマティックな作品であることを知らしめています。
リズムの巧みな使い分けにより、彼らの邪悪な世界観に更に磨きがかけられており、
具体的には、聴かせる部分と爆走する部分がハッキリしています。
それ故に、極限までに溜め込まれた憎悪を放出するブラストビートは圧巻。凄まじい破壊力です。
一方、ヴォーカルも凄まじい憎悪を吐き出しており、⑤のサビはとても新しい。
ある意味ではキャッチー(?)な邪悪なメロディとなっています。
また新加入のモーガンが大きく貢献した③は、ミドルテンポですがギターメロディがとても魅力的な楽曲です。
しかし、最も印象的なのはラストの⑩。憎しみと悲哀に満ちたヘヴィでありつつも叙情的な名曲です。
他の楽曲もメロディが充実しているし、非常に破壊的でもあり、捨て曲は全くありません。地を這うようにうねるベースも気持ちいい。
邪悪で破壊的でありつつも、メロディアスかつ深遠で重厚な世界観を十分に表現した傑作だと思います。
個人的には3rdよりも好きな作品です。もっとたくさんのリスナーに聴いてもらいたいなぁ。
ちなみにアートワークはトラヴィス・スミスによるもの。
この作品の世界観をよく表しており、ジャケ買いしても何の問題も無いでしょう。
前作のpariahでヴォーカルが替わって彼らとは一度おさらばして
元ヴォーカルのイェンスのプロファンディを聞いてました。
しかし友達から薦められて聞いてみるとすばらしくなってました。
邪悪さ、重量感、叙情さ、激しさすべてが今までのナグルファーで一番好きになりました。
激しくなって前作よりクリストファーの声が曲に合ってますから
違和感なく聞くことが出来ました。
前作で私同様に離れた皆さんに聞いていただきたいです。