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JOKER IN THE DECK / BISS
これはヘヴィメタルの作品としては、かなり完成度が高い。
80年代に発表されていれば、多くのメタルの重鎮の傑作アルバムと
比肩もしくはそれらを凌駕するほどの充実度だ。
1)まず一番に注目しておきたいのは、本プロジェクトの中心人物である
ギタリストだ。本作のほとんどのライティングを手がける彼だが、
この表情豊かというか、変幻自在のギターワークは、他を寄せ付けない
凄みを持っている。
メタルを機軸に据えながら、これほどプログレッシヴなギターは、
他では聴けない。
2)そしてボーカルが、あのマイケルボーマンである。難しいバッキングに
うまくメロディをのせている。さすがである。
そして単にメロディをのせるだけではなく、ボーマンお得意のエモーショナルな
唱法が強力な武器になっている。
3)そして更に本作を神の領域まで持っていっているのが、あのマイケル
ヴォスのプロデュース力である。ヴォスならではの繊細なコーラスワークが
終始、はっとさせるメロディで聴き手を、至福の境地へと導く。
以上3点、これはあまりにも贅沢な作品である。
私は本作を聴いて震えが止まらなかった。
期待をして聴いてみましたが、マイケル・ボーマン参加作品では、個人的には、あまり好みでは無かった。まずメロディーが弱い。これならシャレードやジェイデッドやボン・ファイアの方が格別に良いと思う。