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THE DANGEONS ARE CALLING / SAVATAGE
1st『SIRENS』の好評を受け、晴れてメジャー・レーベルATLANTICとディールを結んだまでは良かったものの、
契約上のトラブルに巻き込まれ、イギリスのインディ・レーベル大手MUSIC FOR NATIONSからも作品を発表する事を
余儀なくされたSAVATAGEが、メジャー・デビュー作『POWER OF THE NIGHT』と同時期('85年)に
契約消化のために発表したのが本作。
国内盤の帯には「2ndアルバム」と表記されているけれど、実際はSAVATAGEの前身であるAVATOR時代の楽曲や、
1st発表後、PAR RECORDSとの契約を巡るゴタゴタで身動きが取れなかった時期に書き溜められた楽曲等、
比較的古いマテリアルを中心に構成されているので、正確にはEPに分類すべき作品のように思う。
まぁ、それはさて置き内容の方だが、同年に発表された『POWER〜』が、如何にもメジャー制作らしい、スッキリと垢抜けて
聴き易くコンパクトにまとめられていたのに対して、こちらは前作の延長線上にある、ヘヴィでダーク、
且つオドロオドロしい雰囲気を纏ったパワー/スラッシュ・メタル路線。
この方向性は、4th『HALL OF THE MOUNTAIN KING』で頂点を迎えるわけだが、現在でもライブでプレイされている
劇的な名曲①や、ドッシリとしたヘヴィネスの効いた②④といった楽曲を収録した本作の完成度も、決して侮れたものではない。
尚、国内盤にはロスト・サヴァタージ・トラック(要するに未発表曲)2曲を追加収録。