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PIECES / SAM ALEX
まず最初に言っておく。
本作は、間違いなくメロディアスハードの大傑作アルバムである。
素晴らしいメロディ、素晴らしいボーカル、そしてギター。
全てが完璧である。
当時鳴り物入りでデビューして、ヴァレンシアやヴァレンタインらが
引き合いに出されていたが、勘違いもはなはだしい。
そんなベタな甘いメロディアスポップスとは全く違う。
ちなみに、私は前記の2つは大嫌いだ。
アフェアーのボビー・アルトヴェイターがギターをとり、そして
プロデュースも手がける。
このハードエッジのギターが、とにかく素晴らしい。
アメリカンハードロックでも、ここまで洗練されたサウンドはなかなか
出せない。ドイツ特有の叙情性と相俟って、これはもう完璧なメロハー
としか言いようがない。
才色兼備とか、そういう色物的評価は全くいらない。逆にそれが
完全に災いしている。
まだ間に合う、ぜひ、この素晴らしいメロハーを一人でも多くの人に
聴いて欲しい。
クリアーなサウンドで試聴できないのが残念だが、HMVでとりあえず
フルで聴いて欲しい。凡庸な曲は一切ない。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1906792
予断だが、昨年プードルズがカバーしたウルトラボックスの
Dancing With Tears In My Eyesも収められている。
カバーソングも多いが、いずれもその選曲はセンス抜群だ。
ヴァレンタインの曲もよかったりするが、エッジのあるギターで
印象が変わっているようだ。
そして、あのRETURNの名曲もカバーされている。
もうメロハーマニアは聴くしかない。
2004年リリース