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THE END OF NEVER / ROGER STAFFELBACH'S ANGEL OF EDEN
ARTENSIONが全く音沙汰なしの現状の中、Gのロジャーがソロプロジェクトでデビューすると知って、
物凄く楽しみにしてCDを買いに行きました(こういう感覚も久しぶりだ)。
音は予想通りの様式美メタル。比較はどうしてもARTENSIONになるのだが、よりアグレッシブで、ヴィタリの上品さが抜けた感じか。
聴く前に2つの考えが浮かんだ。凄い傑作なアルバムか、ありきたりなネオクラモノか、と…。
…残念ながら後者でした。ハイレベルなのだが楽曲がイマイチ弱い。ちょっと印象に残らないかなと(Voが下手とは思いませんでした)。
ボーナスのイングヴェイのカバーは選曲がベタベタでコメントに困るし。
でもロジャーにはこのプロジェクトは続けてもらいたいし、ARTENSIONの代用で終わらないアルバムを作ってほしいなぁ。
昔メール送ったら、律儀に返してくれた良い人と言う印象もありますしね。
私もさりげなく楽しみにしてましたね〜。正直どんな作品でもよかったんです。単純に、ヴィタリがいなくて、ロジャーだけとなると、ロジャーはどんな曲をつくるんだろう?ってなんだか気になってしまって…。んで、中身はですね、オカケンさんがおっしゃるとおりの、いたってシンプルな様式美メタルです。アーテンションのような構成の複雑さやリズムのテクニカルさはありません。メロディもそこまでクラシカルクラシカルしてません。しかし、ロジャーのザクザク刻みまくるリフが好きな人にとっては、うるさいヴィタリのキーボードが無い分(笑)、かえって嬉しい作品かもしれませんよ!昔ロジャーはスラッシュメタルをやっていたそうなので、リフの刻みなんかはむしろスラッシュ的なのかもしれませんね。
インストも三曲ほどあります。個人的には「王の帰還パートⅠ」のメロディが結構好きですね。
ソロも相変わらず、そのほとんどが特に印象的でも変わったフレーズでもないですが、そこはアーテンションを聴いている方ならば了承済みでしょう。それでも安定感は抜群ですので、ロジャーが弾きまくっているのが聴きたい人はぜひとも!
個人的には歌メロがちょいと起伏に欠けるため、インパクト薄いのが欠点ですね。あと、ドラムの方はさりげなくかなりうまいのですが、やはりロジャー優先なためか音が後ろに引っ込んでいるのがちょっと残念です。あと、せっかくジョン・ウェストがゲスト参加しているのに、彼のリードボーカル曲もお世辞にも彼の声を活かしきれているとはいえないと思います(といってもジョンも喉を痛めた後の経過は良好なのかどうなのか分かりませんが…)。さりげなく、元マノウォーのデイヴィッド・シャンクルという方が一つソロを提供していますので、好きな人は聴いてもいいかも?この人のソロめちゃくちゃアグレッシヴですね…。すみません、マノウォー未聴です…。
ベースは、スティーヴ・ディジョルジオです。キーボードはミステリアという人だそうです。
最近、ヘビーローテーションで聞いています。もちろん気に入っています。
苦労、苦労の苦労人、スタフルバッハ!一時はミュージシャンをあきらめ、堅気の仕事をしていたそうですが、なにわともあれ、デビューできまして、ほんと、よかったと思います。1,2曲目等、単純なネオクラ節ですが、いままでのウップンを晴らす最高な曲です。
ただし、彼は、大天才ではありません。更に、彼は、これを売ろうともしていませんね〜。それは、単純な曲、メンバーのルックスが悪いこと、ジャケがいただけないとこから感じました。更に、天才yngwieが絶頂だった時の曲を入るなんて、いかに自分が才能がないのか、とアナウンスしているようなものです。(でも「、この時のyngiwieを越える人って、ジミヘンしかいませんが....今のyngwieも、できていませんが。)
しかし、このような、謙虚な取り組みこそ、彼のいいところだと思っています。ビタリの影に隠れ、このデビューCDも、学校や経験から学んだ技巧的展開を一切封印し、淡々と、実直なネオクラに徹しきりました。
最後に、スピリチュアルに言うと...これほど実直な彼って、二宮金次郎の生まれ変わりかもしれません。