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WAR GAMES / GRAVE DIGGER
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「反戦」をテーマにしたコンセプト・アルバム的な側面を持つ作品のせいか、硬派で無骨なパワー・メタルという
基本的な音楽性はそのままに、前2作に比べると、幾分シリアスな仕上がりとなった'86年発表の3rdアルバム。
ちゃんとプロのエンジニアの手を借りてレコーディングされているだけあって、重厚さを得たサウンド・プロダクションの
向上も著しい本作。(2nd『WITCH HUNTER』と2in1仕様の国内盤を通して聴けば、音質の差は歴然)
楽曲のアレンジやメンバーのパフォーマンスもグッと洗練され、なかなか垢抜けた雰囲気が漂う・・・飽くまで前2作比でだけど。
特に、劇的さを演出するピアノの調べをフィーチュアしたバラード⑤はその代表格で、これまでの
「良い曲なんだけど力み過ぎていて笑っちゃう」という過剰な空回りっぷりが抜け、表現力を身に付けた
クリス・ボルテンダールのメリハリの効いた歌唱が、感動すら感じさせる名曲。その他にも、
これぞGRAVE DIGGER節!といった感じのアグレッションを発散する①②⑦、隠し味的に使われているKeyが
非常に効果を上げているスピード・チューン③、JUDAS PRIESTを思わせる④、泣きのGを配してドラマチックに盛り上がる⑥、
凝ったアレンジで聴かせるミドル・チューン⑧等、収録された楽曲の平均クオリティは押し並べて高め。
個人的に、GRAVE DIGGERの初期作品3枚の中では1st『HEAVY METAL BREAKDOWN』が一番好きなんだけど、
最も高い完成度を誇っているのは、間違いなく本作のように思う。
尚、こんなに素晴しい作品を作りながらも、レコード会社の横槍で迷走を始めたバンドは、
この後バンド名をDIGGERに改めて、ポップ方向に大きく舵を切った4th『STRONGER THAN EVER』を発表するも、
結局解散の道を辿る事になる。(で、後に再結成を果たして現在に至ると)
火薬バカ一代 2007年8月14日(火)21時16分

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