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NECROSIS / CADAVER
詳しい情報は良く分かませんが値段の割りにいいアルバムでした(690円)。
SLAYERや80年代スラッシュの影響が色濃く出ているバンドで一曲目のNECRO As FUCKが疾走間溢れる曲でお気に入りです。
デスヴォイスももっとゲロゲロの下水道ボイスかと思っていたのですが意外にも(自分は)聞きやすかったです。
迷ったら是非買うことをオススメします。
2004年発表の3rd。
CADAVER INC.から名義を戻してのリリースです。
…CADAVER INC.の「Displine」が圧倒的な暴虐性で多くのエクストリームメタル好きの
心を掴んだ作品だったからか、このアルバムでの名義・路線の変更は賛否あったようですね。
スラッシュの心地良い疾走感とダーティさを前面に押し出した路線で、AURA NOIRや
AUDIOPAINに近い作風に。まあ、AppolyonもCzralもAURA NOIRの構成員だし、この面子で
ブラックンド・スラッシュ演ったら当然こうなるよね、という期待通りの音です。
ただ、ダーティさのかなり強いAURA NOIRと比べると、こっちはCADAVER INC.に通じる
硬質さや、凶悪さが強い印象。リフにスラッシーなキレの良さだけでなく、ブラックの
不健康さが篭められている点はAURA NOIRと共通するかも。加えて、ほんの少しなんですが、
VIRUSやVED BUENS ENDE(どちらもCzralの在籍バンド)辺りの不条理な気味悪さが漂っている
ような気もするんですよね…それがこの作品をよりカルトたらしめている印象。
確かに賛否あるのも分かるんですが、路線は変わってもAppolyonの声の鋭さであるとか、
Czralのドラムの気持ちよさであるとか、根本的なセンスは変わってないのが良いですね。
スラッシーなブラックに抵抗がなければ、手を出して損は無いのではと思います。