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LIP AURA〜その手が象る世界〜 / MAPLE LEAF
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「月追いの都市」に続く、日山尚さん&空乃蒼さんとのコラボ作品第二弾。
2曲入りマキシシングルCD+小説+漫画という形態での発表。2007年作品。
発表の形態だけでなく、紐で閉じる装丁もめっちゃ凝ってます(笑)

「CD」
基本的には「月追いの都市」と同路線の、生のヴァイオリンやマンドリンなどを使用した
繊細で叙情味溢れるトラックに、これまた繊細で可憐な霜月さんのヴォーカルが乗り
物語を紡ぎ上げるというスタイル。造語によるコーラスが、意味の上でも音の上でも
絡んでくるというのも一緒ですね。ちなみに2曲ともカラオケバージョンも収録されてますが、
オケだけ聴いていてもファンタジーの心地良い世界に浸れるような、実に完成度の高い出来。
メインの三人だけでなく、アレンジャーや参加ミュージシャンも本当に良い仕事してます。

「小説」
…日山さんって、ほんとに童話作家として食べていけるのではないでしょうか。
そう思うくらい、「Lip Aura」の寓話的な示唆に富んだ世界観が素晴らしいです。
「その手が象る世界」の方も、「月追いの都市」付属のコミックの後日談と言えそうな物で
「Lip Aura」とも絡められており、読んでいるとこの人たちの描こうとしている世界が
本当に自分の中に息づいてしまうかのような感覚を覚えます。
でも、登場人物の名前「ソフィシア」が何度も「ソフィア」と書かれている(ぶっちゃけ、
「ソフィア」のが多い)のは頂けないかも(笑)「月追いの都市」のコメントや本作の
解説を見ると、「ソフィシア」の方が正しいみたいですが…。綴りも書いてあるくらいだし。

「漫画」
漫画も、音楽や小説に負けないくらい素晴らしいです。
ファンタジー系にぴったりの繊細な絵柄で、「萌え系」みたいな読者に媚びたものではなく、
作品の雰囲気を追及している感じで、聴きながら読むと更に世界観に浸れます。
でもメタラーよりも女の子受けの方が良さそうですが(笑)。私的にはツボな絵柄です。

…最初2曲で約1500円は高いな〜とか思ってたんですが、とんでもないです。
3者の誰が欠けても成立しない世界観で、ストーリーを味わえると言う点から見たら
SOUND HORIZON以上のものがあると思います。この聴いていて幻想世界が自分の中で
息づいてしまうかのような「体験」、他ではそうそう味わえるものではありません。

個人的には「月追いの都市」と一緒に、この世界観を末代まで語り継ぎたい位の名作。
…でも今の所再販予定は無いとか。なんて勿体無い…。興味ある人は急ぎましょう。絶対損はしません。
Usher-to-the-ETHER 2007年9月1日(土)18時53分

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