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PAIN NECESSARY TO KNOW / EPHEL DUATH
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2005年発表の4th。

このバンドは今までノーマークで、この作品で初めて聴きましたが…
これ、もしかしたら物凄い大名盤なのかもしれません…。

基本的には、アンサンブルにジャズの要素を取り入れたブラックメタルという感じなんですが、
アダルトだったりお洒落だったりする雰囲気も取り込んでる上に、エレクトロニカ方面の
素養もあるらしく、打ち込みやサンプリングも取り入れ、更なる混沌を生んでます。

それだけならばアヴァンギャルド/エクスペリメンタルなブラックで済みそうですが…
このアルバムの凄い所は、その展開の激しさ。「10秒間音に変化が無かったら死ぬ」という
妄想に取り付かれたミュージシャンが五人集まって音楽を作ったらこんな感じかもしれません。
一口食べると次が来るわんこ蕎麦の如く(笑)、めまぐるしく展開するさまが凄すぎます。

こう書くと、展開が多くて聞いていて疲れるアルバムを想像されるかもしれませんが…
そんな事はないと思います。第一、展開が多すぎて、予測する事が不可能なので身構えて
聞くのが馬鹿らしくなってしまうレベルの作風なので、音に流されるしかありません。
流されつづけてると疲れるどころか、段々心地良くなってしまいます(笑)。

誰が聴いてもインパクトを感じられる展開の激しさは、ある意味キャッチーと言えるかと。
ただヴォーカルはメロデスっぽい絶叫になってるので前の方が良かったです。
前のままだと音に付いていけないからこういうキレのいい声にしたのかもしれませんが。

このバンドも最早ブラック的・メタル的な魅力から離れ、異次元の領域に達しちゃってますね…
後から2ndも聞きましたが、そっちでは前衛的とは言っても一応SOLEFALDや
AKERCOCKEレベルでのメタル的魅力はまだ残っていたのに…とにかく変態好きならば
素通りは許されない名盤だと思います。知性的に統御された狂気を味わってみたい方は是非。
Usher-to-the-ETHER 2007年9月14日(金)1時27分

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