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CRYPT OF THE WIZARD / MORTIIS
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1996年発表の4thアルバム。
実際にはDark Dungeonからリリースされた五枚のシングル「Felden Og Kallet」「En Sirkel As
Kosmisk」「Vandreren's Sang」「Stjernefodt」「I Morkret Drommende」を一枚に纏めたものみたいです。
2006年、リマスター、スリップケース仕様、ライナーノーツ付きで再発されました。

ライナーでもTANGERINE DREAMなどから影響を受けている事を認めている通り、
音楽性はシンセによるアンビエント。Fenrizが「NEPTUNE TOWERS」でやったような
ジャーマンプログレそのものの音というよりは、後期BURZUMやSatyrのWONGRAVEN
等にも通じる、メロディで情景を描く志向が強い音。映画のサントラ的とも言えるかも。
中世北欧を題材にしたドキュメンタリーのBGMにしたら凄く合いそう。

やはり北欧の人だけあって、メロディがかなり良いですね。
5曲目なんかバックで妖しげな持続音が鳴ってるとは言え、日本の秋を思わせるような叙情的な
メロディが聴けるし、9曲目に至っては一瞬ですが演歌を連想してしまったくらいだし…(笑)
日本人の好みにも結構合うメロディなんじゃないかと思います。まあ、所々シンセの音色に
チープさを感じる部分もありますが、レコーディングの状況を考えると仕方ないのかも。

ちなみに、ライナーは本人のインタビューをもとに構成されており、別プロジェクトの
VONDについてやライブの状況などにもコメントしているので、興味のある方は必読です。
彼はポーランドでのライブ中、演出の炎が髪に燃え移った事があるらしい…(笑)。
Usher-to-the-ETHER 2007年9月15日(土)21時28分

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