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TRIDENT AUTOCRAT / FURZE
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2000年発表の1st。
2006年にスリップケース仕様で再発。一部は新レコーディングされてるのかな?
収録時間は約31分で、2ndが70分超えだったことを考えると、かなり極端…。

「Necronanzee Cogent」「UTD」ではブラックメタルをベースに、独特の病んだ音楽を
作っていたFURZEですが、このアルバムはいかにもな2ビート疾走にトレモロリフを
乗せたパートを多く含む、DARKTHRONE辺りの影響が顕著なプリミティブ・ブラック。
DARKTHRONEと比べるとベースが聴き取りやすいのも特徴ですね。

ただ、この1枚目の時点でも、勿論FURZEらしい独特の病み方は感じられます。
メロディはストレートに邪悪さや寒々しさに向かっていかず、妙に悪趣味な感じだし、
ヴォーカルもデスヴォイスだけではない薄気味悪さがあるし、極めつけは最後の曲で
ラスト4分くらい、テクを見せるわけでもない謎のドラムソロが続いた後終わっちゃいます。

基本的なプリブラとしての要件は満たしながらも、しっかりと独特の雰囲気を構築している
という意味ではかなりお勧め出来る作品。でももっと独特なものを求めるなら2ndのが良いかも。
ある程度プリブラらしさがあった方がいいと思う人はこの作品が入りやすいと思います。
Usher-to-the-ETHER 2007年10月22日(月)16時12分

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