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THE BUTCHER'S BALLROOM / DIABLO SWING ORCHESTRA
2007年の1stアルバム。
1〜6曲目がact.1、7〜13曲目がact.2という2部構成になっています。
まず、act.1についてですが、端的に表現するなら
シンフォニックジャズメタルですね。
ジャズとブラックメタル、ジャズとデスメタルを融合させたバンドはこれまでに聴いたことがありますが、ここまで本格的にジャズを取り入れたメタルは初めてです。
Voはオペラティックなソプラノ女性ボーカルで、浄化されそうな歌声です。
普通声でちょっと気だるい感じで歌うパートもあったりで、とにかくVoが上手いと感じました。
なんとなくジャズって言うと難解で複雑なイメージを持っておられる方もいるかと思うのですが、このバンドの場合楽曲が素晴らしいので非常に聴きやすいです。
チェロやオペラティックボーカルなどを取り入れたオーケストラルなメタルとジャズが奇跡的な絶妙さで組み合わさっています。
act.2はジャズではなく、エスニックなメロディやデジタルな質感などやや実験的な要素を取り入れたアヴァンギャルドシンフォニックゴシックです。
アヴァンギャルドとは言っても、そんなに変態な感じではなく、シンフォニックゴシックをベースにちょっと風変わりなことをしている、といった程度なので普通のゴシックファンでも安心して聴けます。
で、このシンフォニックゴシックがまた異様にクオリティが高いんです。
なんといっても楽曲が素晴らしすぎます。そこに前述の浄化されそうな女性Voが乗るわけです。ちなみに男性クリーンボーカルも出てきます。
これはシンフォファン、女性Voファン、ゴシックファン、ジャズファンのいずれでも楽しめる傑作だと思います。
マイスペでact.1から4曲聴けますので是非。