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BEST OF TAIJI HUJIMOTO / DANCER
足立裕二と共に「日本のマイケル・シェンカー」の異名を取る(?)ギタリスト、藤本泰司率いる
ハードロック・バンドDANCERのベスト・アルバム。元々は『DANCER MEMORIAL』のタイトルで、
1万枚限定/2枚組仕様で'92年に発表された物だったが、そこから更に藤本自らの選曲により12曲を抜き出し、
タイトルも変更して再リリースされたのが本作。(2枚組の方は、最早、入手困難の様子)
'86年発表のデビュー・ミニ『IN THE BEGINING』から5曲、'88年発表の1stフル『VIOLENT EMOTION』から6曲、
そして7インチ・シングルとしてリリースされた“GRAVE DIGGER"の全12曲からなる構成。
代表曲の1つ“NEVER SURRENDER"に象徴されるように、初期の頃はLAメタル的なポップ色も強かったらしいが、
本作で聴かれるサウンドは、哀愁を帯びたシャープな正統派ハード・ロック路線で統一されていて、
藤本のテクニカル且つメロディアスなGソロと併せ、聴き応え十分。
特に、ジャパニーズ・ヘヴィ・メタル・シーンを代表する名曲“BLUE FIRE"は必聴かと。
Voは、ANTHEMの初代フロントマンとして知られる前田敏仁で、その高域に余裕のないハイトーンは好き嫌いが
分かれるところなれど、楽曲の良さを損なうほどではないので、まぁ良いかなと。それと個人的には、
単純にANTHEMの初代Voという事で興味津々だったトニーの歌声が聴けるというだけも嬉しかったり。
今となっては、DANCERの作品で気軽に入手できるのはコレぐらいの物なので、まずは入門編としてどうぞ。