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DIMENSION HATROSS / VOIVOD
1988年にリリースされた本作、それまでの剛球一本槍のスラッシュサウンドから急に整合感が出てきて、非常に聴き易くなった。彼らの最大の特徴である癖のあるスネイクのVoも生かされ、爬虫類が走り回るかの如きの蠢く疾走感は慣れれば病みつきになる。
その後の彼らの成長から考えれば、サナギになった、っていうところでしょうか。
でもまぁジャケットが彼らの場合、ドン臭いんだよなぁ。音は成長したのにジャケットは酷くなってます(笑)
最初はとっつきにくいかもしれないが、ハマルと抜け出せなくなります。不可思議なギターフレーズやリフの数々・・・当時のMEGADETHと並んで、インテレクチュアル・スラッシュの名盤です。
アゴ 勇 2002年11月21日(木)10時53分
無茶苦茶ラウドかつアグレッシヴにテンションコードを掻き毟る、
piggyのギターはここでも大いに奮っております。
走り倒す感じではなく捏ね回す感じのリズム隊も耳に逆らいつつ快感です。
でもこのアルバムの主役はネットリとメロディを追う語り部snakeかな、と思います。
このアルバムは過渡期的な作品だと思います。が、曲のかっこよさと個性は不変!
何か一言では言い表せない、独特の雰囲気があるんですよね〜。
聴けば聴くほど不思議な世界に引きずり込まれて行きます。やはりギターの音色、エフェクト、リフのせいなのかなぁ。
あまり知られてないようですが、作品のクオリティーはかなりハイレベルです。
メガデスを中古屋に全部売ってしまった私でも、このアルバムは手放せません!
DESTRUCTIONのRELEASE〜に次いで最重要アルバムのうちの一枚です!
最後のBUT MANも、なぜか和めないのがすごい!!
voivodは1stのころから既に個性的なサウンドをもっていましたが、まだスラッシュという枠組みのなかで語られているバンドでした。しかし彼らはこのアルバムから真にジャンルにとらわれないオリジナリティーを確立したとおもいます。
曲単体で見れば、他のアルバムのほうが名曲は多いと思いますがアルバム全体のムードで見た場合、本作の持つ異様さは群を抜いています。
でも最後の「バットマンのテーマ」はちょっと蛇足のような気が・・・
夢想家・I 2003年11月2日(日)16時18分
脳下垂体の腫瘍除去のため手術を受けたPIGGYであるが、このアルバムでは見事にPIGGY節を聴かせている。
前作と大きく路線は変わらないが、より成熟した音になっており、次作"Nothingface"へ通ずるものがある。
1988年リリースの4th。
"プログレッシヴスラッシュ"とでも呼べるような非常にテクニカルかつ刺激的なアルバム。
ピギーのスペーシーで冷たい感覚の不協和音リフと、やはり無機質なスネイクのヴォーカルが独特の音世界を作っています。
個人的には本作がVOIVODの最高傑作。
PIGGY,R.I.P.
イヌスケ 2005年11月27日(日)23時58分